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洞察力-本質を見抜く眼力の秘密(PHP文庫) [本(発想と効率]

『洞察力』
中山正和(創造工学、工学禅、物理学)
PHP文庫(1988)


「と」本系の自己啓発書。

禅の公案とはすなおに考えること
言葉の理屈に惑わされとらわれていると解けないのである。

考えても仕方がないイメージを紛らわすための念仏
専修念仏とは、囚われから解放される一つの技法と言える。

公文式では、出来る子と出来ない子を並べ、
出来ない子は出来る子の計算を丸写しする。
これはグループ学習の学びの共同体の方法そのままだ。

ブレインストーミングでは質より量。
批判しない、他人に便乗、受けをねらう。
自由な発想で新しいものを探すのだ。

この本は提示される知識に問題がかなりある。
高齢になると注意する人がいないんだと思う。

・確率から今まで当たらなかったらそろそろ当たる頃と考える
それは確率として間違っています。ギャンブラーの錯覚というやつ。

・鶏肉が食べられない人は鶏にいたずらしたことがある
単にアレルギーだと思う。

・コトバで記憶できるから因果関係が理解できる
言葉がなくてもできます。動物も因果関係は理解できる。

・気象庁はお天気おじさんのカンに及ばない
確率による錯覚。気象庁はどんなときも予報しないといけないからね。

・ペンフィールドにより記憶は一生忘れないことが証明された
これは幻覚を見ただけとされています。

・クロマニヨン人の出現は1.5万年前
そんなに最近ではありません。

・仏説の三毒とは怒ること、ねたむこと、グチること
違うそうです。誤解する人が出ていますね。

・今日の一言
今まで当たらなかったのだからそろそろ当たる頃だ。(ギャンブラーの錯覚)
지금까지 죽 당첨되지 않았기 때문에 이제 슬슬 당첨될 때이다. (도박사의 오류)
因为到现在一直不中,所以很快就要到中的时候了。(赌徒谬误)
It's about time to win because I have never won yet.(Gambler's fallacy)

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アタマが良くなる合格ノート術 [本(発想と効率]

『アタマが良くなる合格ノート術』
田村仁人(東大合格、TOEIC975点)
ディスカヴァー・トゥエンティワン(2007)


ノート術以外の話もたくさんある学習術の本。良書。

ノートは主に三種類の分けて書く。
重要情報、疑問点、その他情報。

授業で異なる学習の準備。
先生が一方的に話すインプット型授業は復習中心、
問題演習中心のアウトプット型授業は予習中心にする。
無駄のない考えと思う。

集中力のコツ。
授業で先生が話す言葉を自分の中で繰り返す。
こうしたリテンションは周囲の雑音を排除するのに効果的

モチベーションの維持に課題達成に塗りつぶしシートを作る。
小さな学習結果の達成を随時見られるようにするのが良いわけ。

記憶のコツ。
寝る前に覚えて翌朝に復習する。
3と7で繰り返して覚える。
3日後、7日後、3週間後、7週間後、3ヵ月後。
けっこうたいへんだ。
今ならソフトが使えそう。

・今日の文中の一言(スティーヴ・ジョブズ)
You can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backward.
未来を見通して点をつなぐことなどできやしない。振り返ってつなぐことしかできないんだ。
你无法预先把点点滴滴串连起来;只有在未来回顾时,你才会明白那些点点滴滴是如何串在一起的。
점들을 앞쪽을 보면서 연결할 수 없습니다. ; 점들을 뒤쪽을 보면서만 연결할 수 있습니다.

タグ:田村仁人
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非常識な成功法則-お金と自由をもたらす8つの習慣 [本(発想と効率]

『非常識な成功法則/神田昌典/フォレスト出版/2002』
著者:実践マーケッター
評価:スパムメール、スパムウェブそっくりの文体に抱腹絶倒。


内容的には割と普通の自己啓発本なんだけど。

成功者が述べる成功法はなぜうまくいかないか。
成功した人がさらに成長するための法則が多いから。
これって語学学習本と全く同じだね。

やりたいことを明確にするにはやりたくないことを明確にする。
やりたいことにやりたくないことが含まれているから
やりたくないこととやりたいことの決着をつけること。
その具体的イメージとしては、
自分の命が半年でお金がないとしたら何をしたいかを考える。
そして、目標を書いてすぐ取り出せる形にまとめる。
すなわち、常に意識すること。

いわゆるセールス本に多い意見に反論を出している。
お客と仲良くすればそのうち買ってくれるという過ち。
"モノを売らずに自分を売れ"に反対しているのだ。
セールスの目的は相手の説得でなく相手の買う確率の見極めとする。
このあたりは商品のタイプの違いによるんじゃないかと思う。

つっこみどころは、
これだけと言いながら、どんどんと条件が増えていくこととか、
目標はあればあるほどいいとか、
そりゃ、あればそれだけ当たるのもあるに決まってるし。(笑)

しかしこの本の文体は凄い。スパムそっくりなのだ。
著者はもしやスパムメールの愛読者か、
はたまたスパムメール発行者は著者の愛読者なのか?

しかも、
"これは重要なので強調しておきたいからもう一度いう"
これって、
"大事なことなので2回言いました。" じゃん(笑)

・今日の一言
大事なことなので2回言いました。
It was important so I said it twice.
这很重要,所以说了两次。
중요한 것이기 떼문에 두 번 말했습니다.

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効率が10倍アップする新・知的生産術 [本(発想と効率]

『効率が10倍アップする新・知的生産術』
勝間和代(経済評論家、公認会計士)
ダイヤモンド社(2007)


コンピュータ時代の知的生産術。良書。

比較的常識的なことばかり書かれているが良書だと思う。
核心はとにかく自分で情報を能動的にコントロールすること。

著者は中学一年からパソコンから使用しているそう。
そういえば私もこの頃MSX触ってたな。
おそらく同学年のようなので同じようなものかな?

日本人の労働生産性はアメリカの70%。
日本人の労働は長いだけで効率がよいわけではない。

一日に20-40キロは自転車で移動するらしい。
とても健康でいいと思う。
私も移動は自転車だけど、荷物が多いので、
ロードレーサーでなくランドナーを使っている。
私の経験からいうと、
20-40キロなら自転車の方がそもそ目的地に速く着くのだ。

自分の価値が出せない仕事は断る。
自分の得意なことに集中する。
同感だ。以前これで失敗ばかりしたので、
そうしようと心がけている。

情報の質の問題。
増やすべき情報とは、
・自分の体験からの学び
・他者の体験からの学び
・良書
マスメディア接触時間を合計で一日30分以内にすること。
私は何とか合格できそうだ。

情報を分類すること。
情報には空、雨、傘の段階がある。
空は事実、雨は解釈、傘は行動。
マスメディアはこれがごっちゃになっているのが問題だ。

著者の読書論。
本一冊の読書時間は、1-2時間長くて4-5時間らしい。
私とほぼ同じ速度。この本も1時間で読んだ。
ただ本は何時間で読めるかではなく、
何時間で読むかが大事だと思う。
本の読了時間は、自由選択できなければならない。
この本は30分で読むとか、4時間で読むとか、
読む前に決めて、それに相応しい読み方をすることだ。

本に線ひきやまとめ書きはしない。
線ひきは私もしないけど、ただかわりにポストイットを貼って、
後で抜き書きしてパソコンに残している。
記憶力のない人はこの方がいいと思う。

著者は本の多くを処分するが、とっておくのは、
良書だったので記念としてらしい。
私も同じかな。ただ図書館で借りて読むので、
読み終わった後に記念として買うんだけど。

本をじっくり読まず、すき間時間に読むという。
私も以前はそうしていたが、最近はじっくり読む方法に切り替えた。
すき間時間の読書は効率が悪いのだ。
1時間で読める本が、10分ずつだと10回ぐらいかかってしまう。
細切れにすると読書スピードが落ちるのだ。
今は30分以下の細切れ時間は、
電子辞書で外国語学習することにしている。

知の3点測量法。複数の視点から見る。
そこで水伝やらゲーム脳の本に反論本と解説本で、
三点にするように紹介している。
これは危ないと思う。
氏は明らかに自然科学の知識が貧弱だ。
3点測量法は人文科学には適用してよいが、
自然科学に使ってはならない。

細胞記憶。臓器移植すると、
その持ち主の嗜好や記憶が移ること可能性を紹介している。
これなんて3点測量法の失敗例だ。

自然科学では議論を比較するのでなく、
内容そのものが理解できなければ意味がない。

まあ、それが難しければ、単純に著者を選ぶのがよろしい。
その本の内容が、
その著者にとっての知識の焦点でなければ読まないこと。
ほとんどのトンデモ本は、
著者の専門や仕事の中心ではないことを書いた結果生まれるので、
そういう著者の本は切り捨てればよろしい。
著者紹介で専門や経歴や役職を見て、
そのテーマを生涯をかけて追いかけた人かどうか確認するのだ。

知的生産における6大危険因子
喫煙、過度の飲酒、過度のテレビ、過度のゲーム、
過度の人付き合い、不安心配事疲労。
私は最後の不安以外は全部ないな。

集中力は体力。体力作りせよ。
本当だ。最近、体力作りに注意しないとと思うようになった。

ノートパソコンはレッツノートが理想。
私もレッツノートが欲しいんだけど、予算が……。

情報発信することで情報が得られる。
人脈作りには周囲に優れた情報をタダで振る舞うこと。
これが私には欠けているかな。
結構、情報を持っているんだけど、
人にわかりやすくする意欲に欠けているからなあ。

・今日の一言
情報には空、雨、傘の段階がある。
Information has the stage of sky, rain and an umbrella.
정보에는 하늘, 비, 우산의 단계가 있다.
信息有天、雨、伞的阶段。

タグ:勝間和代
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スピードハックス-仕事のスピードをいきなり3倍にする技術 [本(発想と効率]

『スピードハックス』
大橋悦夫(有限会社サイバーローグ研究所)
日本実業出版社(2007)


さすがに3倍にはならないが、
仕事の技法がわかる。

私が良いと思った考え。
・たくさんの仕事があるときとりあえずそれぞれ5分ずつやってみる
・作業記録を作り時間は正確に計測して所要時間を記録する

5分ずつすると全体が見通せるし、
5分と思うことで大きなことも後回しにせずにできる感じがする。

こうしたことでは私にも技法がある。

・優先順位の決め方。
重要度や難易度でなく、所要時間の不確定度で決める。
完了するのにかかる時間が不安定なものを優先し、
どのぐらいで完了するかはっきりわかっているものは、
どんなに大事で時間がかかることでも後回しにする。
時間がわかっていれば、本当の期限もわかるからだ。

所要時間のわからないものを後回しにして、
実は時間がかかると判明するともはやどうにもならない。
これを防ぐわけである。

・読書をいつするか
細切れ時間に読書しないこと。
最初の10分ほどは速く読めないので、
細切れ時間は別のことに使う。

以前は10分や30分の小さな時間に本を読んでいたが今はやめた。
まとめて2時間で読める本が、30分ずつだと4時間近くかかるのだ。
本のリズムや構成が頭に入るまでスピードが上がらないので、
非効率だったのである。
最近は細切れ時間には、
電子辞書の読書や単語チェックをするようにしている。

『Web検索エンジンGoogleの謎-アフィリエイト編』
水野貴明(コンピュータ雑誌での執筆)
ソーテック社(2004)


Googleのアフィリエイトをしている人のための参考に

内部リンクのアンカーリンクを充実させるのがいいらしい。
やってみました。

・今日の一言
どのぐらい時間がかかるかわかっていることは後回しにしよう。
Leave the things that you know how long they will take for later.
어느 정도 시간이 걸릴지 알고 있는 일을 뒤로 미루자.
明白花多长时间的事情放到后面做。

タグ:大橋悦夫
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地頭力を鍛える-問題解決に活かす「フェルミ推定」 [本(発想と効率]

『地頭力を鍛える』
細谷功(ザカティーコンサルティング・ディレクター)
東洋経済新聞社(2007)


フェルミ推定で思考力を鍛える。

今の時代に必要な思考力は、
以下の3つとしている。
・結論から考える仮説思考力
・全体から考えるフレームワーク思考力
・単純に考える抽象化思考力。

著者は頭の良さを三種に分ける。
物知り、機転が効く、地頭がいいこと。

記憶力の良い物知りとはクイズ王や語学の達人のこという。
語学の達人が記憶力?
ちょっと違うと思うがねえ。
記憶力だけで語学ができると思ったら大間違いだよ。

何にでも応用が期待できるのが地頭力。
数学者やプロ棋士などのことという。
……数学者やプロ棋士って応用力のない専門馬鹿タイプだが。

正解のある問題は知っていたのか考えたのか区別できない。
正答がないことで問題解決の縮図を取り出す。
それができるのがフェルミ推定。

フェルミ推定とは?
シカゴに調律師は何人いるか。
あるいはドレイクの公式のこと。

著者のいう地頭の強い人って、
どう見ても論理倒れして空論に走るタイプ。
説得力があまりない。

私は、今の時代に大事なのは、
フェルミ推定のような推論を構成する能力ではなく、
情報を精査する能力だと思う。
問題解決の答えは、自分の頭でなく、対象そのものにあるのだから。

『試験にパスする画期的テクニック』
ドミニク・オブライエン(世界記憶力コンテスト優勝)
産調出版(2004)


記憶術って本当に役に立つんでしょうか?

基本は連想法による結合や、
プサンのマインドマップ、
場所法による配置が紹介される。

いつも思うのだが、
そんなに覚えられるのなら、
記憶術師としてショーなんてせず、
弁護士とか医師とか、実のある職に就けばいいのにと思う。
あるいは、7ヵ国語ぐらい話せてもいいはずと思う。

マインド・マップは
主題を画像にして中央に描き、
枝を放射状に伸ばしてテーマを並べるもの。

これはエクスプローラ形式の樹形図で整理すればいいと思う。
枝分かれを4~9程度に抑えるのがコツ。
コンピュータがあるので今は簡単にできると思う。

場所法では、
外国語をよく知っている都市などに合わせて語彙を配置する。
これは都市よりも、自分の部屋や家の間取りを利用した方が、
覚えやすいのではないかと思うがどうか?

『稼ぐアフィリエイターはブログが違う!』
池永尚史(EC事業、Seesaaショッピング)
技術評論社(2006)


Seesaaブログを使う人向け。


『グーグル Google』
佐々木俊尚(ジャーナリスト)
文春新書(2006)


グーグルを中心にしたネット企業の話。

グーグルの売上は、
アドセンスとアドワーズで15億ドル。
巨大な広告代理店だそうだ。
米軍基地やホワイトハウスは
グーグルマップで見られないという。
確認すると確かにその通り。

『創造の方法学』
高根正昭(社会学者)
講談社現代新書(1979)


社会科学方法論の入門書。客観思考の基本を知る。

実験的方法、統計的方法、組織的比較例証法、
逸脱事例分析に代表される参加観察法など。
これらの基本知識を
新聞記事を作る側に持って欲しいと思う。

またブログでは時事問題を論評する人がいるが、
この本の内容程度は把握していなければ、
的はずれな妄想を垂れ流すことしかできないだろう。

『記憶力を伸ばす技術』
ドミニク・オブライエン(記憶術師)
産調出版(2002)


やっぱりどうも疑問が多い。

子どもの頃は失読症と診断され、
学校は16歳までしかいかなかった。
失読症……
やっぱり遺伝的にも普通の人ではないと思う。


『図解 できる人の記憶力倍増ノート』
椋木修三(記憶術、心理カウンセラー)
PHP研究所(2005)


ざっと見て参考になる部分を利用すればよし

頭良い人は200億、
悪い人は100億というわけでなく、
どの人もみな共通して
140億の脳細胞があるという。
何か変だ。
そもそも140億という数自体が概算で
あてにならないはずだが。

記憶力を増すには思い出すくせをつけること。
これはまさに秘訣。日記をつけるといいわけだ。

『頭がよくなる照明術』
結城未来(タレント、灯りナビゲーター)
PHP新書(2006)


色と照明を知。

直接照明:床を天井から照らす
間接照明:壁や天井に光を当てて
反射で床を照らす

日本の住宅照明には直接照明が多すぎ、
休まらないという。

珈琲のカフェインが効果を出すには20-30分かかる。
昼寝の前に珈琲を飲むと起きやすくなるわけ。

肉を買うときはショーケースから遠ざけて色を見る。
ショーケースの照明で美味しく見えるから。
野菜を新鮮に見せるために霧吹きすることもあるらしい。

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佐藤可士和の超整理術 [本(発想と効率]

『佐藤可士和の超整理術/佐藤可士和/日本経済新聞社/2007』
著者:アートディレクター、クリエイティブディレクター
評価:モノと心の整理法・良書

優れたアイデアはどこにあるのか。
答えはいつも自分ではなく相手のなかにある。
問題解決のための手がかりは必ず対象のなかにある。
だからアイデアは尽きることはないという。
自分自身がアイデアを思いつくのではないのだ。
アイデアは対象からわき上がってくるのである。

クライアントと面談し、
相手の言っていることがある程度まとまったら
"それってこういうことですか"と確認する。
自分や相手の考えを言語化して、仮説を立てて問うのである。
これもアイデアは自分ではなく相手にあるからである。

迷ったら具体的シーンを思い浮かべる。
人に紹介するときにどんなふうに説明したらよいかを考えるという。

説明を考えるというのは、学習法においても大事である。
自分に説明することにもなるからだ。
物事を常に人に説明するつもりでまとめておくのである。

モノの整理のコツ。
モノに定位置を定めること。
使わないときの場所を決めておくのである。

著者は健康にも気を使っている。
バランスボールを使ったトレーニングがとてもよかったそうだ。
やってみようかな。

・今日の一言
アイデアは自分の中ではなく対象の中にある。
An idea is not in your mind, but in the object itself.
아이디어는 자기 마음 속에 아니고 대상 속에 있다.
想法不在自己,而在对方。

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イノベーションの神話 [本(発想と効率]

『イノベーションの神話』
Scott Berkun(マイクロソフトのIEの開発)
オライリー・ジャパン(2007)


イノベーションにまつわる神話を打ち砕く。
良書。

イノベーションはどこから生まれるか。
まずその構造を考える。
すると、素晴らしいアイディアはすべて、
無数の小さな既存の
アイディアから成り立っている。
過去のアイディアを再利用することなく
成し遂げられた発明など、
歴史上のどこにも存在しないという。

だからひらめきは、
ジグソーパズルの最後のピースをはめ込む瞬間と同じである。
最後の瞬間だけが特別に輝くのだ。

一般に知られていることとは大きく違うのはなぜか。
歴史学者のカーは言う。事実は歴史学者が求める通りに語る。
求められていることが真実して知られてしまうのだ。

どうすれば、イノベーションが生まれるか。
予期せぬ発見はねばり強い努力により起こる。
ただ待っているだけでは駄目だ。
ライナス・ポーリングはいう。
優れたアイディアを得る最善の方法は多くのアイディアを得ることだ。
ねばり強く、たくさんの情報を集めていくことだ。

イノベーションは一人の天才が生み出すものではない。
偉大なイノベーションは、
複数のクリエーターが一つの目的に向かって力を合わせることで、
生み出されるというのである。
才能を発揮するには、周囲の人に恵まれることが必要なのである。

結論:情報と人を集めること。

この本はスゴ本で評判なので読みました。
イノベーションの神話10(スゴ本)

・今日の一言
If you want to have good ideas you must have many ideas. (Linus Carl Pauling)
優れたアイディアを得る最善の方法は多くのアイディアを得ることだ。(ライナス・ポーリング)
만약에 좋은 아이디어를 얻으려면 우선 많은 아이디어를 얻어야 한다.(라이너스 폴링)
如果你想找一个好想法,你就需要很多想法。(莱纳斯·鲍林)

タグ:Scott Berkun
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失敗は予測できる(光文社新書) [本(発想と効率]

『失敗は予測できる/中尾政行/光文社新書/2007』
著者:機械工学
評価:失敗を実例から分析して考える・良書

失敗のシナリオパターンを類型化すると、
41個に集約することができるらしい。

ジェットコースターは建築物。
建築基準法にのっとり、
エレベータの検査員や一級建築士がチェックしていた。
これじゃ事故も起こるよね。

エスカレータの事故は、東京都の一年間で10317件。
事故の多さに驚き。

日本の役所はなぜ行動を変えないか。
役人は2年おきにポジションが変わる。
そのため、悪くなっても2年をやり過ごそうとするらしい。
役所が事なかれ主義なのも、仕組みに理由があるわけだ。

昔の日本には、時速100キロ超えで警報の鳴る車があった。
ところが外圧で廃止。
輸入車に強いるのは国際的でないというワケワカメな理由である。
国内で売るんだから平等なのに変だよね。

ポンプで水を浄化するプール。
昭和40年代より児童が60名近く死亡。
かなり危ない仕組みである。

非正社員の増加は失敗を増やす。
正社員が請負社員に危ないから気をつけろと注意すると、
偽装請負で訴えられるのである。

アスベストの害は古くから知られていた。
1898年の英国で肺ガン発生の原因として報告されているのだ。

タバコの健康への影響。
40歳の人は、喫煙の有無で3.5年の余命の差がある。
3年半の命と引き替えにタバコを吸いますか?

原因に遡ったり結果に下ったりする思考の昇降運動。
出来る人は教えなくても出来て、出来ない人は教えても出来ない。
出来る人はどんなグループでも半数らしい。

新聞の将来。
イギリスは購読料無料の広告主体のフリーペーパー。
アメリカはインターネット主体で記者のブログで売る。
どちらにしろ購読料は取れなくなりそうだ。

『子どもの創造的思考力を育てる/江川玟成/金子書房/2005』
著者:心理学
評価:発想の方法を授業から考える

創造的思考の方略と、16の創造的思考の原理とその発問例。
拡張・他に考えることはないか
焦点化・絞り込む
観点変更・視点を変える
逆発想・逆に考える
分類分解・分けてみる
再分類再編成・分け直してみる
加減・加えたり減らしたりする
結合・結びつけてみる
変換・変えてみる
具象化・実際にやってみる
連想・気軽に思い浮かべる
反復検討・粘り強く繰り返す
類推・もしもそれが同じだったらどうか
仮説演繹的発想・そこからどんなことがわかるか
背理法・もし~でなかったら
弁証法・対立矛盾を解決できないか

面白いんだけど、もう少し整理して、
体系化できるんではないかと思う。

・今日の一言
失敗のシナリオは41種類ある。発想の方法は16種類ある。
There are 41 kinds of scenarios for failure. There are 16 kinds of methods of invention.
실패의 시나리오는 41가지 있다. 발상의 방법은 16가지 있다.
失败的剧本有41种。构思的方法有16种。

タグ:中尾政行
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ビジョナリー・カンパニー2-飛躍の法則 [本(発想と効率]

『ビジョナリー・カンパニー2』
ジェームズ・C・コリンズ(経営コンサルタント)
日経BP社(2001)


真に優れたリーダーを知る良書。まず人を集めよ!

「ビジョナリーカンパニー2」はスゴ本(スゴ本)
で、興味を持ったので。

経営陣の報酬の形態は関係なし。
経営陣への報酬より経営陣を選ぶことが大切。

第五水準の指導者は、謙虚だが力強い。
窓と鏡の思考法を持つ。
成功したときは幸運と考え、失敗は自分の責任とする。
こうすると成功したときは、その要因を機会から読み取るし、
失敗からは自分の修正点を学ぶことができるからだ。

逆に、うまくない経営者たちは、
失敗の原因を不運と自覚していた。
これは自己革新に結びつかない思考法なのは明白。

第五水準の指導者はあまりいない。
なぜなら個人的な野心と謙虚さが矛盾するからだ。
第五水準の指導者は、相応しい能力はあるが、
その立場に上ろうとしないのだ。

第五水準の指導者は社内からの昇進がほとんどで、
外部から招聘することは少ない。
現場たたき上げや生え抜きが強いわけだ。

経営陣の選び方。
何をすべきからでなく誰を選ぶかから始める。
そうすると環境の変化に適応しやすいのだ。
そもそも環境は既に与えられていて変えられない。
だから何をすべきかを先に決めてはうまくいかない。

最高の人材は管理の必要がない。
指針のみでよい。

最高の人材は問題解決でなく最高の機会の追求に使うこと。
クローザーを敗戦処理に登板させるなってこと。

従業員の意欲を引き出すのではなく、
意欲をくじかないようにする。

最後には勝つという確信と現実の直視。
何をするか自負心でなく能力で決めること。
現実を見ることと、能力への信念が必要だ。

やるべきリストより止めるべきリストが重要。
全くだな。私も止めるべきリストを作ろう……

技術は勢いを促進するが勢いを作るわけではない。
技術革新に幻想を見てはいけない。

偉大な企業への飛躍は外からは劇的で革命的に見えるが、
内部からは小さな積み重ねとしか映らない。
一歩一歩の小さな努力が、飛躍を見せるのだ。

偉大さの永続に基本的価値観が不可欠。
ただし何が基本的価値観かはさまざま。

なぜ偉大でなければならないか?
自分にとって大切な仕事なら偉大さを求めずにはいられない。
問いが出るのは仕事選択を間違えている。

これらを読んで確信したこと。
光武帝劉秀はまさに典型的な第5水準の指導者である。
天下への野心は全くなく、周囲に担がれて皇帝になった。
自身は基本方針を持たず、
優れた部下を集めることで天下統一した。
謙虚であり、自分の天下取りを運によるものと認識していた。
部下に大まかな方針を与えたが、
細部は完全に任せてフリーハンドで行動させた。
絶対の自信を持っていたが、現実を直視して行動した。
仕事が大好きであり、それに集中して楽しんでいた。
将軍として戦場を駆け抜け、皇帝として君臨したが、
それでいて幸福な家族を構築することにも成功したのだ。

第5水準の指導者は珍しい存在であるが、
第5水準の人間そのものは珍しくない。
いつの時代にもある程度いるのである。
しかし、第5水準の指導者は、野心が強くないから、
本来、リーダーにならないから珍しいのだ。

劉秀の場合、鄧禹がそれを押し出した。
鄧禹が、"あなたが皇帝になるべき"と言い続けたのだ。
そして、その後の劉秀を支える家臣を選んだのも鄧禹である。
鄧禹という人物がいかに驚くべき人物かがわかる。

リーダーになるはずのない第5水準の指導者を見出し、
成功の最大の鍵である、人を集めることに成功した鄧禹。
それを成し遂げたが何と24歳(数え年)のときだというのだから、
驚愕というか、ほとんど神秘である。

今の日本で言えば、
突如、一人の大学生が、首相と内閣の大臣をすべて指名し、
それが最高の改革政権として活躍するということである。
有り得なさすぎる。
劉秀より鄧禹の方がずっと驚異的存在なのだ。

私は、劉秀の人物像は理解できたと思うのだが、
鄧禹という人物はまだ完全に把握できていない。

・今日の一言
光武帝は第5水準の指導者である。
Emperare Guang-wu is a Level 5 leader.
광무제는 제5수준 리더이다.
光武帝是第五级领导。

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ちょいデキ!(文春新書) [本(発想と効率]

『ちょいデキ!/青野慶久/文春新書/2007』
著者:サイボウズ社長
評価:仕事や人生の小さなコツ集。良書。

合理的な道具や手段はどんどん取り入れること。
高校時代から紙の英和辞典を使わず、
電子辞書を使っていたらしい。
私も最近電子辞書を購入したが、これはとても便利である。
紙がいいという人は、電子辞書の使い方がわかってないのだと思う。
とにかく引くのが速いから、片っ端から調べることができるのだ。

私たちはつい考えすぎて悩んだりする。
こんな時は事実をニュートラルに受けとめるため、
その場の五感に集中するがよいという。
これはまさに禅の思想そのものである。
時系列に対する囚われから解放し、
空間の広がりを感じるのだ。

他人を喜ばすことは結構楽しいという。
これはまさに仕事の本質と思う。
仕事とは本質的に他者に快を与えるべきものだ。
もしも、誰にも快を与える、不快を除去することがないなら、
その仕事は犯罪か、法の網から抜けた無くすべき仕事である。

営業の仕事は話すことでなく聞くことという。
マーケティングとは、お客様は神様ということ。
まず相手のニーズを知ることが大事なのだ。

著者は親と仲が良い人を信用するらしい。
子は親を選べない、部下は上司を選べない、
すなわち親と上司には共通点があるからだ。

誇張表現が出そうになったらブレーキをかけるという。
私もブログで大袈裟な誇張表現にならないように気をつけようと思う。

ビスマルク。
愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ。
自分の経験よりも、本などまとめられたものを生かすのが効率的だ。

本を読むとポストイットを貼りデータベースに保存するらしい。
私も全く同じことをしている。
電脳書庫が、そのメモデータである。既に6000冊以上ある。

会社で一番大事にすべきは従業員。
同感。株主では決してないはずだと思う。

著者にはブログがある。
サイボウズ青野の3日ボウズ日記
この本の裏話もある。
ちょいデキ! 裏話

・今日の二言
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。(ビスマルク)
Fools learn from their experience, while wise men learn from history.(Bismarck)
바보는 자기의 경험으로 배우고, 현자는 역사로 배운다. (비스마르크)
愚者学习自己的经验,贤者学习别人的经验--历史。(俾斯麦)

お客様は神様です。
The customer is king.
손님은 왕입니다.
顾客就是上帝。

※日本語と中国語は神様で、英語と韓国語は王様なのが面白い。

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脳が冴える15の習慣-記憶・集中・思考力を高める(生活人新書) [本(発想と効率]

『脳が冴える15の習慣/築山節/生活人新書/2006』
著者:脳神経外科
評価:役に立つ助言が満載。思考力upには生活習慣が大事!

仕事の前の脳の準備運動をすること。
散歩、部屋の片付け、料理、ガーデニング、挨拶と一言、音読など、
著者のお薦め。文字通り、ちょっとした運動がいいわけだ。

集中力や頭の回転状態はその自体を上げようとすることはできない。
試験を受けている状態を一日に何回つくるか考える。
ずっと集中ではなく、集中する時間とそうでない時間を分けて、
それに相応しい活動を割り当てるのである。

思考をファイル化する。
エクスプローラーのようなツリー構造に分類していくこと。
こうすることで思い出しやすくなるのだ。

忙しいときほど身の回りの物の整理を優先させること。
他人が見てもわかるようにファイリングとラベリングする、
周囲の物の整理は、脳の記憶の整理と同じ。
物を整理することで、思考も整理されるのだ。

使える記憶を増やすには出力を意識して情報を取ること。
人間というのは、事柄をそのまま記憶できないもの。
出力を意識して記録すれば、少々忘れても記憶が復元できるからだ。

写真を撮ってそれを示しながら表現を膨らませる練習をする。
言語脳と視覚脳の連携を良くする練習にもなりそうだ。

うまいたとえ話を作る練習をする。
たとえ話は、情報を自分なりに解釈しなければならないので、
物事を深く理解できる。
また、相手の立場にならないとうまいたとえ話は選べない。
相手の語彙や経験を想定し、それに合わせたたとえ話が必要なのだ。

脳の自己管理のため失敗ノートをつけること。
こうすることで、思考の悪い癖を抽出できるわけだ。

人から評価されるためにはまず他人を好意的に評価すること。
論理的に考えれば、関係ないはずだが、
人間というのは感情的な生き物なのだ。

『心の操縦術/苫米地英人/PHP/2007』
著者:脳機能科学、計算言語学、認知心理学
評価:視点を高く見る効用を述べる・それだけ

著者とホリエモンは友人。
ホリエモンがフジテレビを狙ったのは女子アナと合コンするため。
子どもの頃の作文で"人は必ず死ぬ"ということばかり書いていた。
過剰に死を恐れているのだという。
合コン目的に買収って……そりゃないんじゃない?

ゲシュタルト能力により視点を高くすることとその効用を述べる。
抽象度を上げ視点を究極まで上げると空に至るという。
……この本、なんつーか、うさんくさい自己啓発本みたい。
ブッダの考え方は十二支縁起のみとか、
自分流の仏教解釈の提示などもつながりが強引な気がする。

・今日の一言
女子アナと合コンしたかったらまずテレビ局を買収せよ。(ホリエモン)
If you want to meet female announcers at a matchmaking party, you try to take over a television station first.(Horiemon)
여자 아나운서와 미팅 하고 싶으면 우선 방송국을 매수해라. (호리에몬)
如果你要和女广播员开联欢会,首先收购电视台吧。(活力门)
※活力门は、中国語で"フゥオリィメン"と読む。意味はライブドア。

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キミにもできる スーパーエリートの受験術[改訂版] [本(発想と効率]

『キミにもできる スーパーエリートの受験術[改訂版]』
有賀ゆう(受験戦略アドバイザー)
鹿砦社(1995)


試験勉強のための技術が至れり尽くせり。古いけど良書。

通信講座はテキストを手に入れる手段と考えること。
添削の質は低くメリットはないそうだ。
通信講座、そういえば一つもちゃんとやれたのなかったなあ……

テストでは、問題は設問や注釈から読む。
本文から読んでは駄目。
本文を読む前に選択肢だけで選別しおくこと。
本文から読むとむしろひっかけ選択肢にかかるという。
なるほど。これはびっくりというか、納得した。
選択肢から読むのは当然だけど、
そこですぐ選ぶことでひっかけが回避できることは気づかなかった。

頭のよしあしは関係ないという人は、
頭がよくて悪いと感じる経験がない人という。
著者は例として和田秀樹を挙げている。
灘高出身だもん、脳みそが違うよね、あの人は。

試験の頭の良さとは、
限られた範囲を限られた時間で覚え自由に組み合わせる能力のこと。
この能力の高い人は、超有名中高出身者か、
将棋が強いか、ソロバンの有段者らしい。
共通点は、
小学生までに頭をフル回転させる訓練を受けたことがあるかとのこと。

私は小学生のときプロ棋士の元に通ってたけど、
脳筋力をつけるという効果はあったような気がする。

ノルマは立ててはいけないという。
ノルマを立てるとやりすぎて、反復ができず、
最初の分に戻ったときは忘れているからだ。

記憶は時間より回数。単位時間内に何回繰り返したかで決まる。
速度の速い反復が重要なわけだ。
覚えようという意識を持ったまま力を抜きひたすら繰り返していく。
軽く素早くゲームのように反復していくのがコツなのだろう。

試験直前は新しいものを記憶してはいけないとのこと。
復習に徹するべきらしい。

キオークマンやブレインシンクロナイザーなどの勧めもある。
キオークマンって効果あるのかな。
自分で読んで録音して聞いて覚えるのは、
弁護士の大平光代さんもそうしたと聞いている。

個人的には語学の勉強の意味で、
2秒ぐらいで音声ディレイする機能があると便利かなと思う。
キオークマンについてるのかもしれない。

ストップウォッチで実質学習時間を計測すること。
またタイマーを買って時間を管理すること。
こうした自分の行動の細かな時間を把握することは大切だと思う。

休憩は3分で十分とのこと。
3分以上休んじゃいますよね。

一日三食は多すぎる。昼食は野菜ジュースで済ませろという。
いやコレはさすがに気合いが入りすぎと思います。

・今日の二言
記憶力は単位時間当たりの反復回数だ。
Memory is number of iterations per unit time.
기억력은 단위시간 당 반복 횟수이다.
记忆力是每单位时间的反复次数。

問題は選択肢から読んで考える。
You will read the multiple choice questions first, and then solve the question.
선택지부터 읽고 문제를 생각한다.
先读可供选择的答案,然后回答问题。

タグ:有賀ゆう
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第1感-「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい [本(発想と効率]

『第1感』
マルコム・グラッドウェル(ジャーナリスト)
光文社(2006)


直観が推論より正しいケースの紹介と
その考察。面白い。

結婚が長持ちするには好意的感情が
敵対的感情の5倍以上必要とのこと。
会話の中の、防衛、はぐらかし、
批判、軽蔑がどのぐらいあるか。
特に軽蔑が最も重要で、
これが多い夫婦は長続きしない。

その人の部屋を15分観察すると、
長年の知り合いより相手を理解できる。
観察ポイントは3つ。

・どんな個性を主張しているか
ハーバード大学の卒業証書など自慢できるものを置いているかどうか。
・行動の痕跡
脱ぎ捨てられた服やアルファベット順のCDなど思考パターンを示すもの。
・思考と感情の制御
アロマキャンドルなど心理を安定させるもの

医者が医療事故で訴えられるのは、ミスの回数と無関係。
訴えられたことのない外科医は、診察時間が平均で3分以上長かった。
また診察の時間配分の明示して話す習慣を持っていた。
患者が医者個人をどう思うかで訴えられるかどうかが決まるのだ。

身長と収入の関係。
アメリカ男性平均身長は175cmだが、男性CEOの平均身長は182cm。
182cm以上はアメリカ男性の14.5%だが、CEOの58%は182cm以上ある。
188cm以上はアメリカ男性の3.9%だが、CEOの約1/3が相当する。
これを計算していくと、身長2.5cmは年に783ドルに相当するらしい。

身長が高いほど、経済的に有利になる。
人は背の高い人に威圧感を覚えるため、
それだけ指導力を得られるためであろう。

バン・ライパー
戦争は先が見えないむちゃくちゃで連続性のないもの。
戦闘のさなかに合理的分析はふさわしくない。
将軍が戦場で後方の指揮に従わないのもそのためである。
現場指揮官の有能さは、訓練と実戦で磨き上げられた直感によるものであろう。

即興芝居では、
登場人物がその場で起きたことをすべて受け入れるとユーモアを作りやすい。
相手の言うことを否定しないのである。
これは、普通の会話でも言えること。
相手の言葉を否定する人の会話は面白くないものである。
相手の言葉を否定せずに受け入れて発展させてこそ会話は盛り上がるのだ。

情報が増えると判断の正確さは変わらないのに自信だけが増す。
星野仙一も、相手チームの情報を集めるのは、
自分たちの自信を強めるためだと言っていた。

おいしさの判断では、美味しい理由を列挙させると判断がおかしくなる。
思考プロセスを書き出すと洞察力が低下するのだ。
顔の記憶でも、その顔を言葉で表現すると記憶が低下することが知られている。
言葉は、時系列的存在であるため、記憶に序列が出来てしまい、
記憶の重要度が混乱するためである。
重要ではない細部に記憶力が奪われて全体像が崩壊するのだ。

人間は、心拍数が115-145のとき適切な判断ができる。
人種差別を巡る大規模暴動の3回は、
カーチェイスの後の警官の行動により引き起こされた。
カーチェイスの後の興奮状態で警官が暴力行動に出たのである。
この人間特性の最もひどい状況が戦争である。
略奪、虐殺、強姦が起こる原理もここにある。

『偶然からモノを見つけだす能力』
澤泉重一(海外プラント建設)
講談社+α新書(2002)


セレンディピティにまつわるエピソード集。

ガリレオ
宇宙は数字で書かれた書物である。

セレンディピティとは、
探し物をしているとき当てにしていなかったものが見つかること。
その力のこと。

エウレカと叫んだアルキメデスのように、
科学の発見の多くは偶然の発見が多いようだ。
こうした偶然の発見をする力とは何か?

考えるとまず、まず情報に接する機会を多くすること。
同じことばかりの繰り返しでなく、
好奇心を持って知らないことに挑戦することだろう。
変化を好むことはセレンディピティを高めるだろう。

それを見逃さないことも重要だ。
何気ないことに重大な発見があり、それを捕まえる。
それには知識が必要である。
幅広い知識があるから、
何気ないことからも結びつけることができるのである。

その知識は死んだ知識でなく、生きた知識でなければならない。
その知識が宇宙の時空間構造のどの位置を占めるのか知り、
天の網の目においてどこに結びついているか知らなければならぬ。

発見とはちょうど
ジグソーパズルの欠けていた一つのピースを見つけるようなものだ。
そのピースにより、すべてが解決し全貌が明らかになるのだ。
何もない部分に一つのピースを見つけても、
どこに置くべきかなどわかりはしないのだ。

それには、欠けていたピースの周囲のピースが
埋まっていなくてはならない。
追い求める対象があるなら、
その対象についてだけ学ぶのではなく、
その周囲の知識を埋めておくということが必要なのだ。
幅広い知識を持ち、有機的な関連を作って保持していなければならない。

・今日の一言
やぶ医者ではなく無愛想な医者が患者に訴えられる。
돌팔이 의사가 아니고 무뚝뚝한 의사가 환자에 소송당한다.
不是庸医而是简慢无礼的医生被患者控告。
Patients sue unsociable doctors, not quack doctors.

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迷いと決断(新潮新書) [本(発想と効率]

『迷いと決断/出井伸之/新潮新書/2006』
著者:クオンタムリープ株式会社、ソニー社長
評価:ソニー社長としての10年の逸話

ベータの生産を諦める事件。
泥棒がエンジニアの家に盗みに入ったが、
VHSだけ取ってベータを無視したのだ。
泥棒ですらベータは要らなかったのだ。

AOLタイムワーナーは無意味な合併だった。
ケーブルテレビとプロバイダが合併すると、
視聴者は当然、料金が下がると思う。
これでは利益は減るだけである。

日本の経営者の報酬が低いと嘆く筆者。
まあ本人が経営者だからそう思うのは当然だが、
もちろん正しくはアメリカが高すぎるだけである。
もし日本の経営者の報酬が高くなれば、日本はもっと低迷するだけだし、
アメリカの経営者の報酬を下げることができれば、
アメリカはもっと繁栄しているだろう。

アメリカの経営者の報酬が高いのは、
アメリカが儲かっているから高いのであって、
報酬が高いからアメリカが繁栄しているのではない。
因果関係が逆なのだ。
報酬がインセンティヴにならないのは、
心理学的には言うまでもないことだし、
経済学的にも広く認められてるとはいえないだろう。

インセンティヴを生むのは権限拡大とフリーハンド性、
自己効力感であって金銭報酬ではないのだ。

『ヒューマン2.0/渡辺千賀/朝日新書/2006』
著者:シリコンバレーのコンサルティング会社社長
評価:シリコンバレー生活日記、シリコンバレーがわかる

著者は、迷ったら人と違う方を選ぶという。
これはある意味成功の秘訣かもしれないね。

アメリカの医療費。
盲腸手術200万、アレルギー点滴20万、がん手術1000万。
はっきり言おう。最低な国である。

1998年のアメリカ人へのアンケート。
自分はトップ1%の稼ぎに入っていると思う人が19%
いつかトップ1%に入るだろうと思っている人が20%
はっきり言おう。君たちはバカである。

『ウェブ2.0は夢か現実か?/佐々木俊尚/宝島社新書/2006』
著者:ジャーナリスト
評価:ネット幻想に囚われたレポート・現実が見えていない

韓国オーマイニュースには、金大中の後ろ盾があった。
それで盧武鉉大統領もその延長上の存在なわけね。

2ちゃんねるでは、頭の悪いカキコミは相手にされないという。
全くの嘘。ほとんどが頭の悪い書き込みばかりである。
もちろん、ネットでも賢い人はいる。
けれどそれもディベート的な賢さでしかない。
限定データの中の論理的な正しさでしかない。
自分の無知に対する自覚がない人ばかりである。
自分が必要な知識を持ち合わせていないことに気づいていないのだ。
知らないことは、どれだけ正確に論じても正解を出すことはできない。

新聞やテレビの時評は80%はゴミである。
ブログの時評は90%はゴミである。
掲示板の時評は99%はゴミである。
しかも、ブログや掲示板はそのデータをメディアから拾っているので、
読む価値があることはほとんどない。

メーカーの高機能商品。
どうして消費者に必要ではないほど高機能なのか?
それは、消費者でなくライバルメーカーを見ているから。

テレビも同じく消費者を見ない。
テレビ業界の顧客は視聴者でなくスポンサーだから。

ライブドアはIT企業ではないという人は
ネット業界を知らないという。
間違い。資金の流れを見れば金融業なのは明白。
ライブドアがかつてIT企業として始まったのは事実だが、
今もそうだというのは無理がある。
アメリカのGEが電気メーカーでなく金融業なのと同じこと。

堀江貴文は、モノを知らないと露骨に態度を変えるという。
お金を稼げる人間は、自分の時間の価値を知っているので、
無能な人間に付き合うのが馬鹿馬鹿しくなるのだ。
しかし、それが墓穴を掘ることになる。

マスメディアの本田由紀や辛淑玉のネット評は、
有権者を愚弄しているという。
弱者の愚民がファシズムを支持しているといわんばかりとする。
間違い。どのネット評も的確で正しい。
著者はネット幻想に囚われている。

・今日の一言
泥棒ですらベータは要らない。
Even thieves don't need Beta videotapes.
도둑조차 베타는 필요 없다.
小偷也不要β方式的录像磁带。

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ウェブ人間論(新潮新書) [本(発想と効率]

『ウェブ人間論/梅田望夫・平野啓一郎/新潮新書/2006』
著者:情報科学者と作家
評価:簡単に読める本・ウェブの意味を考える

世界のブログで使用頻度の最も高い言語は日本語らしい。
日本の中産階級の知識層の厚さが出てきた証拠か。

本のタイトルはグーグルで空いているスペースからつけるという。
ちなみにこのブログのタイトル"新書中心主義"もそうやってつけた。

アメリカではアマゾンにより本の総売上が増えたらしい。
マイナーな本が読みやすくなったのだ。

梅田氏は、時間の節約を意識し、
付き合いたくない人とは付き合わないようになったという。
同感。私も最近これに気をつけるようにしている。

将棋棋士の羽生善治
インプットの質がよくなったから人間はどんどん頭がよくなるという。
同感だ。現代人は圧倒的な知能を持っている。
決して古代の人の思考力を過剰評価してはならない。
どんな優れた英雄や偉人でも、
現代から見れば馬鹿馬鹿しい勘違いをしているものだ。
聖典を疑うべし。

『知の分類史/久我勝利/中公新書ラクレ/2007』
著者:編集工学、テレビ番組の企画・リサーチ
評価:分類の歴史

中国の儒教の教典『礼記』では動物を5つに分類した。
・羽根がある生き物 鳥、昆虫
・毛が生えている生き物 犬、猫
・殻がついている生き物 蝦、貝
・鱗がある生き物 魚
・裸の生き物 イモムシ、ミミズ

人類はどこに入るか?
裸の生き物である。人類とはイモムシの親玉であった。

老荘という言葉は淮南子より始まる。
老子と荘子は本来別々のもので、
後から似ていると考えられるようになったのだ。

『100の悩みに100のデザイン/南雲治嘉/光文社新書/2006』
著者:デザイナー、デザイン概論、発想論、色彩論
評価:計画表で考える

デザインを一言で表すとそれは思いやり。
ユニバーサルデザインの思想はまさにそれである。

話をうまく続けるコツはイメージを浮かべること。
話は音声であり、音韻ループを使っているから、
空いている視空間スケッチパッドを使うことで話がうまくなるわけ。

同時通訳者にどうしてあんなに長い文章が覚えられるのか聞くと、
いったんイメージにして、それを話すようにしているとのこと。
これ、練習しないと難しいよなあ……

・今日の一言
同時通訳者はイメージを使って通訳する。
A simultaneous interpreter interprets the words visualizing a scene.
동시 통역자는 이미지를 사용해 통역한다.
同声翻译者用图像翻译。

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「挫折しない整理」の極意 [本(発想と効率]

『「挫折しない整理」の極意/松岡英輔/新潮新書/2004』

モノを片付けるのでなくモノの流れをコントロールする
なるほど、思考の整理法やね。
最後のマズロー理論がどうも……
モノの整理には当てはまらん気がするが。


タグ:松岡英輔
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外貨で月20万円稼ぎ続けている私の連勝法 [本(発想と効率]

『外貨で月20万円稼ぎ続けている私の連勝法/山根亜希子/明日香出版社/2005』

半年から1年勉強すれば……ね。
参加者が増えると儲けにくくなるかも。
絶対基準の儲けじゃなく、相対基準だから、
数が増えれば儲けにくくなる。
儲け話は早い者勝ち。
悪く言えばネズミ講みたいなところがある。

タグ:山根亜希子
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