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日本人と浄土(講談社学術文庫) [本(仏教]

『日本人と浄土』
山折哲雄(宗教史、思想史)
講談社学術文庫(1995)


手に印を結び、口で真言を唱え、
心に仏を観想することによって、
仏と行者が合体する。
金剛薩垂菩薩、
大日如来の教えを直接聞いた空海

不動明王の肌は赤子の肌

如来は無性、
菩薩は両性具有、
明王は男性、
梵天と帝釈天は女性

豊麗な女神の西院曼荼羅
厳島神社の平家納経、金銀の贅を尽くしたもの
十羅刹女の一人、黒歯
山中浄土観の成立
来迎図と二河白道図
国土の七割が森林や山岳なのは日本以外では北欧の三国ぐらい

日本の山の三点セット:浄土、賽の河原、地獄谷
なにごとの おはしますかは 知らねども かたじけなさに 涙流るる。西行

密教瞑想とは、口に真言陀羅尼を唱え、
印を結んで身体を動かし、
護摩を焚いて嗅覚を刺激する。
五官の機能を刺激し活性化すると、
自然にいろいろなイメージが眼前に現れてくる。
ついに大日如来が現れ、自分の方に近づいてくる。
そして自分の身体と合体する。
これが即身成仏の瞬間である。

日本の曼荼羅は山と森が中心

聖教と和歌とは、はやく一つなりけり。源信
正法眼蔵を毎晩読んでいた良寛
日蓮上人はお酒好き
インドの霊鷲山、300-400mの禿げ山
親鸞の海上浄土のイメージ

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

『方丈記』の記述があったけど、
内容が蓮如の白骨のお文にそっくりだ。
蓮如も『方丈記』を読んだということかな。

・今日の一言(本文より)
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
祗园精舍之钟声,奏诸行无常之响。
기원정사의 종소리, 제행무상을 알린다.
The temple-bell proclaims the vanity of earthly things.

タグ:山折哲雄
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