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宗教の授業 [本(哲学思想]

『宗教の授業』
大峯顯(宗教哲学、詩人、浄土真宗)
法蔵館(2005)


宗教を信じている日本人は31%。1993年
真の宗教は死すべき身である人間の生は
いったい何のためかという問いに対する答え

大切なのはただ生きているということではなくて、
よく生きるということなのだ。ソクラテス

個体を超えた普遍的な生命
世界宗教のもつ現世否定と現世超越
現代人における死の観念の異常な抑圧

生の核心には死は含まれていない、フィヒテ
死は現存在の存在不可能の可能性、死は我々の内部に含まれている、ハイデッガー
勇気と良心をもって死を直視する態度が大切
生ぜざる物、滅すべきやうはごさらぬ、父母未生以前本来の面目
生まれる以前の世界を知り、そこへ立ち戻る

浄土の生は無生と呼ばれるべきもの
法性のみやこにかへる
浄土に往生するとは生死の対立以前の安らかな本来の故郷へ還っていくこと
宗教をもつとは宇宙を直感すること、シュラィエルマッハー

詩においては、人間は物が物自身のことを語るのを聞く。
ピカート、人間と言葉

言葉はその本質においては、人間の表出でもなければ活動でもない。
言葉が語るのである。ハイデッガー

日本人の自然、人間の友としての自然、仏としての自然
擬人観でなく擬神観としての歌

よろづ生きとしていけるもの、山河草木、ふく風、
たつ浪の音までも、念仏ならずといふことなし。
人ばかり超世の願にあづかるにあらず。
一遍

存在のカテゴリーは神的なものの本性に適合しないのである。
ティリッヒ

聖なるものはわれわれの直接的経験としてのみ出現する
フュシスはすべての時間よりも古い
聖と俗の分かれる以前に立つ菩薩と詩人

自然科学のいとなみは人間が一つの自己否定を通して
世界や実在を客観的に知る仕方だ。
西田幾多郎

すべての生き物は子孫を生んでゆくことによって、
移り変わる無情の世界のうちで永遠であることを求めるのだ。
プラトン

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

時間、神、無限、永遠、詩……関連がありそう。
p204ぐらいから議論が怪しくなる。

・今日の一言(本文より、福田赳夫)
個人の命は地球より重い。
사람의 생명은 지구보다 무겁다.
人的生命比地球还重。
Human life is heavier than the Earth.

タグ:大峯顯
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