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永続敗戦論:戦後日本の核心(atプラス叢書04) [本(日本の問題]

『永続敗戦論:戦後日本の核心』
白井聡(社会思想、政治学)
太田出版(2013)


敗戦後などは実際には存在しない
敗戦を否認するがゆえに敗北が無期限に続く、永続敗戦
3.11から平和と繁栄の時代が終わり戦争と衰退の時代へ

SPEEDIのデータは国民に公表されなかったのに
米軍には提供された
原発の巨大地震での対策の質問書は2006年と2008年にも提出されていた

西ドイツに核兵器開発の秘密協議を持ちかけた佐藤栄作

朝鮮半島がすべて共産化したと仮定した場合には、
日本の戦後民主主義が生きつづけられたかどうかも疑わしい。
ブルース・カミングス

尖閣諸島の棚上げ合意の証拠は多数ある
米国が安保条約で約束していることは
議会の承認を求めるように努力するということ

別に戦争を望んだわけではなく
どちらかと言うと内心反対していたのだが、
何となく戦争に入っていかざるを得なくなった。

日本のシベリア出兵への報復としてのソ連軍の南下
なぜ原爆が落とされたことを恥ずかしいと思わないのか

石破茂。一億総懺悔、指導者と一兵士の責任が同じはずがない

問題はアメリカが悪いことではない、それを受け入れる人々がいること

米国と安倍晋三の関係は、
米国とサダム・フセイン、ウサマ・ビン=ラディンとの関係と同じ

Hegel remarks somewhere that all great, world-historical facts and personages occur, as it were, twice.
偉大な出来事は二度繰り返されることによってはじめて、その意味が理解される。ヘーゲル

昭和天皇こそが米軍の駐留継続を切望、共産主義勢力に対する怯えから
近衛文麿、戦争に突き進んだのは共産主義者の陰謀

ベルリンの対独戦戦勝記念碑、1945年、この地でわれわれはファシストどもを蹴散らした

ヤスパースの戦争責任の四つの層。
刑法上の罪、政治上の罪、道徳上の罪、形而上的な罪

あなたがすることのほとんどは、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。ガンジー

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

原発処理、領土問題、北朝鮮、対米外交、国体について。

アメリカがソ連に備えて、
敗戦時に指導者に敗戦の責任を取らせずに復帰させたことが
現代まで尾を引いているという話。

・今日の一言(本文より、マルクス)
歴史は反復する、一度目は悲劇として、二度目は茶番として。
History repeats itself, first as tragedy, second as farce.
역사는 두 번 반복한다. 첫 번째는 비극으로, 두 번째는 희극으로.
历史一直重演,有时是悲剧,有时是闹剧。

タグ:白井聡
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