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エピジェネティクス:新しい生命像をえがく(岩波新書) [本(生物学]

『エピジェネティクス:新しい生命像をえがく』
仲野徹(エピジェネティクス、幹細胞学)
岩波新書(2014)


生まれたときの体重が低いほど、
高血圧や糖尿病など生活習慣病のリスクが高い
アフリカツメガエル。卵が直径1mm

エピジェネティックな特性とは、
DNAの塩基配列の変化をともなわずに、
染色体における変化によって生じる、
安定的に受け継がれうる表現型

ローレンツとポパーは幼なじみ
ヒストンの修飾とDNAメチル化による遺伝子発現制御
ヒストンコード。ヒストン修飾が遺伝子発現を制御する
細胞分化とは、DNAメチル化がほとんどない状態から、
細胞系列特有のDNAメチル化パターンが描かれていく過程

受精後すぐにゲノム全体にDNA脱メチル化が生じて、
ほとんどの遺伝子のDNAメチル化が消去
機能が確認されているDNA修飾は、シトシンのメチル化による転写抑制だけ
環境変異によるDNAメチル化状態の変化が次の世代へと受け継がれる
癌の発生には遺伝子異常が5-6必要
15番染色体の長腕の欠失を母親から受け継ぐとアンジェルマン症候群、
父親から受け継ぐとプラダー・ウィリー症候群
インプリンティング遺伝子。精子や卵子の形成過程において刷り込みが行われ、
エピジェネティックな修飾状態が異なるようになる遺伝子。
ヒト、マウスにおいて100個ほど同定
ゲノムDNAによる遺伝が少し修正されたという程度
自閉症。一卵性双生児で96%、二卵性双生児で24%が二人とも発症
予測不可能性は科学の性質に含まれている。フランソワ・ジャコブ

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度2/5

"受精卵の精子由来の核と卵子由来の核は、
父親に由来するか母親に由来するかが異なるだけで
DNAの塩基配列情報は基本的に同じ"
父親と母親と個体が異なるのに同じとは……?

・今日の一言(本文より)
総延長1.8mにも及ぶDNAの二本鎖が、わすが5マイクロメートル程度の直径しかない核の中にもつれずに収納されているのは、ヒストンという「糸車」に巻き付いて、コンパクトに折りたたまれているからである。
총연장 1.8m의 달하는 DNA의 이중가닥이 거의 5마이크로미터 정도의 직경 밖에 없는 핵 속에 뒤엉키지 않고 담겨 있는 것은, 히스톤이라는 "물레바퀴"에 휘감겨서 압축적으로 접혀 있기 때문이다.
被称为生命设计图的基因是由DNA分子的构成的两条很长的线,保存在小小的细胞核里。全长1.8m的DNA两条单链没有纠缠地存在于直径仅仅5微米的细胞核里,是因为它沿着叫作组朊的纺车,紧凑地折叠在一起。
A nucleus is only about 5 micrometers in diameter and contains double-stranded DNA which can reach a total length of 1.8 meters but it doesn't get tangled because it folds compactly, twining around the spinning wheels called histone.

タグ:仲野徹
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