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神仏習合(岩波新書) [本(東洋史]

『神仏習合』
義江彰夫(日本中世史)
岩波新書(1996)


巫女の託宣、
誰が平将門に新皇位を授けたか
仏になろうとする神々
雑密から大乗密教へ、
怨霊信仰の意味するもの、
ケガレ忌避観念と浄土信仰、
本地垂迹説と中世日本紀、
普遍宗教と基層信仰の関係
平将門の即位の神仏習合の儀礼、
八幡大菩薩と菅原道真

幣帛班給
土地は村の共有財産だった

大乗系仏教、ブッダの教えの、
贖罪のための苦行と悟りという究極の課題を出家した僧侶の課題に限定し、
一般在俗者、この僧侶を供養し布施を施せば、
それによって贖罪と救済が保証されるという論理を持つ

領主に好都合な論理
密教が御霊信仰、御霊会を論理化
ケガレ忌避と物忌み、祓いではなく
天照大神自身が大日如来である『沙石集』

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

仏教と神道の関係など面白いが、
浄土仏教の理解がひどすぎる。
ケガレ忌避と浄土信仰の合流『往生要集』
というが、このあたりすべておかしい。

・今日の一言(本文より)
つまり、八世紀後半から九世紀前半にかけて、全国いたるところでその地域の大神として人々の信仰を集めていた神々が、次々に神であることの苦しさを訴え、その苦境から脱出するために神の身を離れ、仏教に帰依することを求めるようになってきたのだ。
요컨대 8세기 후반부터 9세기 전반에 걸쳐서 전국 곳곳에서 그 지역의 주된 신으로서 사람들의 신앙을 얻던 신들이 잇달아 신으로서의 괴로움을 호소하고, 그 곤경에서 벗어나기 위해 신의 몸을 버리고 불교에 귀의했던 것이다.
就是说从八世纪后半到九世纪前半,在全国各个地方,作为被人们所信仰的各个地区的大神们,接二连三的诉说自己的苦恼,为了摆脱苦境,要求离神入佛。
In other words, during the second half of the 8th century and the first half of the 9th century, all over the country various gods worshiped as the main god of their region one after the other complained about the troubles of being a god, so they began asking for help to abandon their divine bodies and embrace Buddhism to escape their troubles.

タグ:義江彰夫
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