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柿本人麻呂(岩波新書) [本(人物伝記]

『柿本人麻呂』
北山茂夫(日本古代史)
岩波新書(1973)


宮廷の儀礼歌も民衆の悲哀も詠う
661年に都を北九州に移した
出生は647か648
古代の采女は結婚も恋愛もタブー
人麻呂は持統天皇の一人の女官を恋人にしていた
人目につかぬ野外で邂逅

霞立つ 春の永日を恋ひ暮し 夜の更けぬれば 妹に逢へるかも
妹があたり 遠く見ゆれば あやしくも われは恋ふるか 逢ふ縁無しに

万葉集には人麻呂の恋人の歌も多数収録されている
恋人と死別
軽の里の女人、同棲して子を成した妻、巻向嬢子の三人の想い人との死別
晩年を石見国で過ごして客死する

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

恋の歌が多いかな。
古代の恋愛観はまた現代とは違ってそうだ。

・今日の一言(本文より)
行き行きて 逢はぬ妹ゆゑ ひさかたの 天の露霜に 濡れにけるかも
(何度も何度も逢おうとするのだか逢えないあなたゆえ、世界中の露霜に濡れそぼってしまったような気分だ。)
몇 번이고 몇 번이나 만나려고 하지만, 만날 수 없는 당신이기 때문에, 온 세계의 이슬과 서리에 흠뻑 젖어버린 듯한 기분이다.
左一次右一次地想见你但见不到你,我的心就像被全世界的霜露淋湿了似的。
Again and again I try to but cannot meet you, so I feel like I have been drenched by the entire world's frozen dew.

タグ:北山茂夫
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