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日本思想全史(ちくま新書) [本(東洋思想]

『日本思想全史』
清水正之(倫理学、日本倫理思想史)
ちくま新書(2014)


柳田国男は古代平安、
鈴木大拙は鎌倉を高く評価

幕末民衆宗教。
富士講、如来教、黒住教、天理教、金光教
天理教は天理王を立てる一神教

本居宣長、浄土宗に結縁
幸徳秋水は中江兆民の弟子
陽明学=心学

政府は依然たる専制の政府、人民は依然たる無気力の愚民のみ。福沢諭吉
The government is still as despotic as always, and the people are still the spiritless, powerless, ignorant masses that they have always been.

丸山真男は、ウルトラ国家主義として軍国日本を捉え、
その統治と実態を「無責任の体系」と評して、
そこに至る戦前日本の体制を、
封建時代からの「遺産」として根本的に批判した。

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5
選択⇒受容⇒深化としての思想史、人物単位で解説。
一つ一つが孤立していて羅列になっている感じが難だが
これ一冊で概説できるのは凄いと思う。

p113 道元と親鸞の表記が逆、左じゃなくて右でしょ?

江戸末期の学者が、科学技術における西洋の優位、道義における東洋の優位
と認識していたのは面白い。
というのも、西洋人は東洋には技術は高いが道徳がないと見ていたからだ。

日本というシステムが「無責任の体系」なのは今も変わらないと思う。

・今日の一言(本文より、葉隠)
武士道とは死ぬ事と見付けたり。
무사도라는 것은 곧 죽는 것을 찾아내는 것이다.
武士道者,死之谓也。
Bushido is really the "Way of Dying"

タグ:清水正之
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