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「おかげまいり」と「ええじゃないか」(岩波新書) [本(日本史]

『「おかげまいり」と「ええじゃないか」』
藤谷俊雄(日本史、宗教史)
岩波新書(1968 )


伊勢神宮はもともと伊勢地方の地方神をまつったもの

天台宗を中心とする山王一実神道、
真言密教説にもとづく両部神道
山王一実神道。
山王権現は天照大神の分身、
本地は釈迦=大日如来
伊勢神道=度会神道、度会家行1256-1351
蒙古襲来の台風が、
伊勢外宮の風宮の神助によるものとされ、伊勢信仰が高揚した

御師制度。地方をまわって信者を獲得、師旦関係を形成して信者集団を組織
伊勢神宮は日本国土の主神として幕府により祭祀されるようになった
式年遷宮は室町末期に百年あまり中断

一体日本では、仏に冥福を祈り、
神には現世の福楽を願うことになっている。
ルイス・フロイス

おかげまいり。1705年三百数十万人、1771年二百万人、1830年五百万人
秀吉は豊国大明神、家康は東照大権現
杖の先に性器状のものを作って騒ぎ歩く

我も我もと施しをするので、一文も持たずにぬけ出たのに、
下向には銭を銀に替えて、帰った子供も。

越後に行くと村全体が一向宗門徒で誰もおかげまいにいかない。
源内が凧を使ってお札を村にまき散らすと村人は驚いておかげまいりに参加した

ひしゃくを持つのが巡礼者の風俗、報謝の銭などを受ける
真宗との対立
ええじゃないか、御祓、御幣、小判に若い娘も空から降ってきた

京都方の謀略説、徳川方の行政機能が麻痺
おかげまいりと中世ヨーロッパの舞踏病
将軍でも天子でもどっちでもえゝぢやじやないか
一揆は飢饉のときだが、おかげまいりは豊作で安定したときに起こっている
農民が集団伊勢参宮という形式で減租を要求、1673年
近世初期のおかげまいりは都市中心
米価が下がったときに起こる

新興の神道諸宗派は伊勢信仰やおかげまいりと関連を持つ、
金光教、黒住教、天理教、富士講

大塩平八郎の乱。伊勢神宮の御祓を檄文に貼り付けてまいた
ニクラスハウゼンの農民反乱

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度3/5

「ええじゃないか」は民衆の目を政治改革からそらす謀略。
ええじゃないかはやばいな、飲み食いに性行為もやりたい放題か。

・今日の一言(本文より)
ゑいじやないかゑいじやないかおそゝに紙はれ、破れりや又はれ、ゑいじやないかゑいじやないか。
아무래도 좋잖아. 아무래도 좋지, 오소소에 종이를 붙여, 찢어지면 다시 붙여, 아무래도 좋잖아. 아무래도 좋지.
不亦善乎,不亦善乎,纸条贴在"奥娑娑"上,被撕破了再贴,不亦善乎,不亦善乎。
It's good, don't care anything, put a slip of paper on Ososo, put it again if it comes off, It's good, don't care anything,

タグ:藤谷俊雄
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