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前方後円墳の世界(岩波新書) [本(日本史]

『前方後円墳の世界』
広瀬和雄(考古学)
岩波新書(2010)


亡き首長がカミと化して共同体を守護
東京の市街地にも大型の前方後円墳が残る
祭祀と政治が表された墓制が前方後円墳
垂水の五色塚古墳、築造された当時の姿に復元
福岡では三世紀中頃から五世紀中頃まで前方後円墳が作られず
交易が首長権力の源泉、港に多い前方後円墳

韓国の古墳はみな小さい。
倭は200m以上が35、新羅の最大は120m、
高句麗の最大は66m、その他は10-20m程度

天円地方の観念と前方後円墳

箸墓古墳286m、卑弥呼の墓か、
魏志倭人伝は直径150mの円墳、
後円の部分の記述か、著者は不賛成

前方後円墳は同時多発した
大和政権の政治的基盤は膨大な武器所有にあった

埼玉県の稲荷山古墳辛亥銘鉄剣、115文字、471年の銘
奉事根源、地方首長は中央に奉仕する
埼玉県と熊本県で出土した二つの金石文

平城京の建設に253mの市庭古墳を半壊、
100mの木取山古墳など数基を完全破壊した

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

墓というかモニュメントみたいね。

・今日の一言(本文より)
前方後円墳の本質は、内外の人びとに見せる墳墓だ、というところにあるのです。
전방 후원분의 진짜 목적은 내외의 사람들에게 보여주는 분묘라는 데에 있습니다.
前方后圆坟建造的真正目的是为了给本国人和外国人瞻仰的。
The true purpose of the keyhole-shaped burial mounds was to show off the graves to people near and far.

タグ:広瀬和雄
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