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覆す力(小学館新書) [本(将棋]

『覆す力』
森内俊之(将棋棋士)
小学館新書(2014)


自分より強い相手に挑むときは
ふだん以上の力が出せるのだが、
その一方で、
自分が有利ではないかという自覚を持つと、
とたんに安定しなくなる

自分の特性を知り、受け入れることができたときに何かが動き始める
自分の特徴を気づき、適切な努力をする

将棋のタイトル戦において、
年上の挑戦者が年下のタイトルホルダーに勝ったという例は、
過去一割にも満たない

若手とやる怖さは、
どのような研究をしているか分からないところ。

2009年の挑戦では新手を恐れすぎた
例年よりコンディションがよかった
第二局は渡辺の棋士になって初めての錯覚が出た
第三局は新手で負けたが納得
二日目の昼食はすべてカレー

将棋は小学三年から
祖父もプロ棋士
大会では羽生を探して対戦を申し込んだ
先崎は小四で米長の弟子。当時の同学年で一番有名、先に奨励会入り
羽生、郷田、森内は奨励会同期
奨励会時代に将棋大会の手伝いで日当三万

調子には波がある。
スランプはインプットの時期、
勝つときはアウトプットの時期

対局後にスーツに革靴で30キロを走って帰った
アタック25に出演。クイズに費やした時間が差に出た
森内、羽生ともに理系と感じる。文系から理系の羽生世代へ
序盤は研究の成果に頼る
妻は三原まきは。平安時代の和歌の研究

13年の名人戦のテーマは新しい自分を試す。
先手番で得意の矢倉を指さない、後手番では相手の攻めを待つ。
第四局の三手目に評判の悪い手を指す。第五局でソフトが発見した手を試した

将棋に"逆転の妙手"は存在しない。大逆転は悪手のみが生む
二回目のミスが致命傷
名人位で11連敗も焦りはなかった
敗戦は勝利のための必要経費

相手を打ち負かそうという意識が低い

毎日散歩、睡眠は七時間以上、風呂にゆっくり入る
羽生がいつも元気なのはタイトル戦で頻繁に地方に行き温泉に入っているからだ。

☆☆☆☆☆
難易度1/5 推薦度4/5

渡辺がどんどん指すのに自分はゆっくり指すタイプとしているが、
渡辺は逆に森内がどんどん指すのに困惑させられることを述べていて
相手の印象と真逆なのが面白い。

・今日の一言(本文より)
NHKのスタッフから「リハーサルどおりにお願いします」と言われた私は、リハーサルと全く同じように駒を進めた。
NHK의 스탭이 "리허설대로 부탁합니다"라고 말했기 때문에 저는 리허설과 완전히 똑같이 말을 움직였다.
NHK的职员对我说;"请按照彩排做",所以我和彩排一模一样地下棋了。
Since the NHK staff told me, "Please preform like in rehearsal." I moved a shogi piece just like in the rehearsal.

タグ:森内俊之
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