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日本軍と日本兵:米軍報告書は語る(講談社現代新書) [本(軍事]

『日本軍と日本兵』
一ノ瀬俊也(日本近現代史)
講談社現代新書(2014)


米軍が太平洋戦争において日本兵をどのように認識していたかを解説する。

日本兵は中国兵の勇敢さを評価していた。長刀だけで突撃してきた中国兵。中国軍の戦いぶりを賞賛した日本兵。武器の差が致命的だったようだ。

日本兵と中国兵の区別。日本人はLの発音ができず中国人はRの発音ができない。平均的日本兵は身長が161.3cmで、体重は52.6~54.4kg。現代より相当に小柄。日本人は中国人に比べ、胴長で手足が短く、毛深く、歯が貧弱。相手の顔を見ると中国人は微笑むが日本人はしかめ面になるという。

中国では中国人の服装をした日本兵、便衣兵がはびこっている。便衣兵は決して中国兵だけがやったのではないのだ。

面白い点は、日本兵は銃剣の使い方が下手らしく、日本の銃剣術は単純な突きばかりだと評価されている。白兵戦に弱いのが日本兵。

都会の日本兵は親米だそうだ。兵士はどこの国でも田舎者がよいらしい。鬼畜米英も1944年から広まった。そう言えばイラン人も一人一人はアメリカが好きだって言うしね。

1937-43に脱走降伏事件は152件。これは少ないのか多いのか。

ほとんどの兵士が飢餓と脚気で死んだココダ道作戦。3000人中50人生存。戦闘で倒れたものはわずか

退却時に味方重傷者を殺害する日本軍。日本兵は捕虜になると命を助けてもらった借りを返そうと軍事情報を喋ってしまうから。

日本軍狙撃兵は木に体を縛り付けていた。敵が射殺された後も、敵が死体を銃撃して弾薬を浪費するためという。合理的過ぎてある意味恐ろしい考えだ。

・今日の一言(本文より)
とるに足らない敵などない。
There is no little enemy.
작은 적이란 것은 없다.
世上无小敌。

タグ:一ノ瀬俊也
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