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小林秀雄の哲学(朝日新書) [本(人物伝記]

『小林秀雄の哲学』
高橋昌一郎(倫理学、哲学)
朝日新書(2013)


近代日本を代表する哲学者としての小林秀雄
過去を現在に生き返らせるのが本当の歴史家

善とは何かと考えるより、
善を得ることが大事なのである。

逆説、二分法、飛躍、反権威主義
飛躍と逆説による散文詩的恫喝
かかる愚問には答えず
マルクスは正しい。しかし、正しいというだけのことだ。

人は様々な可能性を抱いてこの世に生まれて来る。
彼は科学者にもなれたろう、軍人にもなれたろう、
小説家にもなれたろう、然し彼は彼以外のものにはなれなかった。

言語上の正確の欠如を不誠実と呼ばれる心外さ
新しい事態を過去の経験から解釈しようとしなかった信長
絵としては複製の方がよい

ベルクソンの著作は感情に訴える様なものはなく、
物を正しく見て、正しく考える希有な本

宗教は人間のつくったものだから信じない。

☆☆☆☆☆
哲学という伝記という気がする。

・今日の一言(本文より)
美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない。
아름다운 「꽃」이 있다, 「꽃」의 아름다움과 같은 것은 없다
有美丽的花,没有花的美。
There is a beautiful flower, but there isn't beauty of a flower.

タグ:高橋昌一郎
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