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日本哲学のチカラ:古事記から村上春樹まで(朝日新書) [本(東洋思想]

『日本哲学のチカラ』
小川仁志(哲学者)
朝日新書(2013)


日本は中身より外見を大事にすることが多い国だ。
丸山真男の執拗低音
和の弁証法
中国の皇帝は天の命を受ける存在だが、
日本の天皇は神の子孫であるとされた。

最澄は円密一致、空海は密教の優位
悟りの世界を図示した曼荼羅を心に描き、真言を唱え、
手で印契を結ぶという三密瑜伽の修行によって、本尊と一体になれる
両手で拍てばこんな音がする。それでは片手の音とはどんなものか。
本地垂迹思想

新渡戸稲造は武士道を自分の造語だと思っていた。
キリスト教徒の手によってキリスト教のために書かれた。
日本の道徳がキリスト教に親和的であることを示した

一身独立して一国独立す。福沢諭吉
内村鑑三の二つのJ

西洋においても近代より後の思想家は哲学者ではなく現代思想家と呼ばれる

矛盾したものが同時に存在しうる概念上の共通の土台が絶対無

私は君たちを恨んだりしない。軽蔑するだけだ。丸山真男
宮台真司のすべてはわかっているという傲慢な態度
お互い様の精神

☆☆☆☆☆
日本思想が哲学と呼びにくいのは対話関係がないからではないか。
哲学の本質は対話だが日本の思想は日本人同士の対話がない。
外来思想と孤立的に対話するだけだからである。
いわゆる丸山の言うたこつぼ型だから。

・今日の一言(本文より)
武士道と云ふは死ぬことと見つけたり。
The way of the Samurai is found in death.
Bushido is a way of dying.
武士道的精神,就是死
무사도라 함은 죽음과 친해지는 것이다.

タグ:小川仁志
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