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戦争論〈新装版〉:われわれの内にひそむ女神ベローナ(りぶらりあ選書) [本(軍事]

『戦争論〈新装版〉:われわれの内にひそむ女神ベローナ』
ロジェ・カイヨワ(社会学)
法政大学出版局(2013)


原題:Bellone 1963

国家と軍隊とを一体化しようとする傾向は、
国民戦争を生む一方、平等で全体主義的な国民を生む結果となった。

不平等で保守的な世界では戦争は限定され流血の少ない儀式となる
権利も平等で平等に仕事に参与する場合、無制限な大量殺戮戦となる
戦争が権力の集中を助長する

イスラムとは征服を意味している。
司馬法には逃げる者を百歩以上追わぬという規則がある

風車が封建社会をつくり、
蒸気機関を用いた製粉機が資本主義社会をつくった。
共産党宣言

臼砲なくして王朝勢力が確立し得たかどうか疑わしい
大砲が封建諸侯の城塞をおもいのままに打ち破った
かつて歩兵は武器を持った従僕にすぎなかった
戦争は祭り同様に人間の本性に由来

☆☆☆☆☆
前半は貴族的遊戯的な中世の戦争から歩兵による国民全面戦争への転換の解説。
後半は戦争の哲学。思想家たちの戦争論。

春秋時代の中国と中世からフランス革命までの西欧の戦争の類似。
戦争をできるのが貴族のみであったため城を陥落させることができなかった。

・今日の一言(本文より、フーラー)
The musket made the infantryman and the infantryman made the democrat.
マスケット銃が歩兵を生み、歩兵が民主主義者を生んだ。
머스켓 총이 보병을 만들고 보명이 민주주의자를 만든다.
滑膛枪产生了步兵,步兵产生了民主主义者。

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