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今年読んだ中国語の本 [原書(中国語]

『语法病句辨误100例』
李行健、余志鸿
广东人民出版社(2009)


(文法の間違い文章の誤りの解説100例)
薄い小冊子。文法ミスというよりコロケーションミスの例が多い。1ページもしくは2ページで一つのテーマを扱い読みやすい。

(中国語多読57冊目。2013.12.18読了。)


『观念的水位』
刘瑜(政治学者)
浙江大学出版社(2013)


(思想のレベル)
中国の政治学者がアメリカや中南米や東欧の民主主義を解説。民主主義の本質とその進み方など間接的に中国に何が不足しているかを述べている。後半は書評と映画評。

(中国語多読56冊目。2013.11.27読了。)


『标点符号实用手册(增订本)』
苏培成
外语教学与研究出版社(2010)


(文章記号ハンドブック)
中国語の句読点、各種括弧など23種の文章記号の使い方を、使用例、誤用例などを挙げて解説する良書。中国語を書く人にお勧め。

(中国語多読55冊目。2013.08.27読了。)


『微雪』
饶雪漫(作家)
万卷出版公司(2009)


(微雪)
砂漏3の特別編。米砂と路理の恋愛の顛末、米砂の母の秘密、左左と陳果。ちょっと残酷な結末であるようにも思う。砂漏3の最期の路理の手紙と大学の話はどうなるのか……

(中国語多読54冊目。2013.04.26読了。)


『地不爱宝:汉代的简牍』
邢义田(歴史学)
中华书局(2011)


(地不愛宝:漢代の簡牘)
木簡の史記は何と55kg以上に。ローマ人村の幻想についての研究。まさか発端は顔師古だったとは……。後半は研究者の伝記と研究の歴史。

(中国語多読53冊目。2013.04.24読了。)


『画为心声:画像石、画像砖与壁画』
邢义田(歴史学)
中华书局(2011)


(画為心声:画像石、画像レンガと壁画)
秦漢の画像分析。ヘラクレス像がインドを経て仏教化して中国に到達するまでの分析。七人の娘が父の仇である長安令を襲撃する話は武侠映画みたいで興味深い。

(中国語多読52冊目。2013.04.23読了。)


『治国安邦:法制、行政与军事』
邢义田(歴史学)
中华书局(2011)


(治国安邦:法制、行政と軍事)
台湾の秦漢史研究者が木簡資料を中心に地方行政を分析する論文集。日本の研究者の引用も多い。徴兵が識字教育になり兵役から帰ると学力がつくのが面白い。

(中国語多読51冊目。2013.04.21読了。)


『沙漏(3)』
饶雪漫(作家)
当代世界出版社(2007)


(砂時計3)
前半が蒋蓝の話で、後半が莫醒醒の話。左耳の続きが途中で始まって懐かしい名前が出てくる。ちょっと舞台演劇っぽい。物語はハッピーエンドにまとまっている。

(中国語多読50冊目。2013.04.18読了。)


『东汉:民族强盛的起点』
李硕
时代文艺出版社(2011)


(後漢:民族発展の出発点)
後漢について多様な角度から解説している。文物の写真も多い。たくさんの著者の文章の寄せ集めで、質の落差が凄い。大半はひどい出来だが、一部よく書けているものもある。

あきれたのは軍制の解説部分で、ずっと前漢の解説が続き、後漢での改正部分に全く言及せずに終わり。前漢と後漢じゃ全然違うのに、一体この本は何なのか?

光武帝と後漢については日本、中国、さらに韓国のまでたくさん読んでいるが間違いがない本というのが一つもないのが凄いと思う。たいていの本には無数の間違いがあるし、解釈はともかく単純な原典の読み間違いもしばしば。いかに光武帝が歴史家から無視されてきたよくわかる。

(中国語多読49冊目。2013.03.30読了。)


『天下一家:皇帝、官僚与社会』
邢义田(秦漢史研究)
中华书局(2011)


(天下一家:皇帝、官僚と社会)
台湾の秦漢研究者の論文集。劉秀の身長169cmは漢代の成人男性の平均身長ピッタリらしい。光武帝が儒家歴史家に嫌われていたらしいのが興味深い。みんな光武帝より王莽が好きなの。

(中国語多読48冊目。2013.03.21読了。)


『沙漏(2)』
饶雪漫(作家)
当代世界出版社(2007)


(砂時計(2))
前半が米砂の兄米砾と太った女の子蒙小妍の話で、後半は莫醒醒とその父、路理の話に。1巻との間が連続していないのは意図的にぼかしている感じで、何があったのが気になる。

(中国語多読47冊目。2013.03.17読了。)


『秦汉简牍中法制文书辑考』
高恒(法律思想史)
社会科学文献出版社(2008)


(秦漢簡讀法制文書論考集)
秦漢の法律を木簡史料などから再現する。びっくりしたのは秦では成人と未成年の区別は身長ということ。年齢に関係なく150cm以下は未成年、さらに140cm以下だと義務も権利もない。

(中国語多読46冊目。2013.03.05読了。)


『張衡詩文集校注(精装)』
張衡
上海古籍出版社(2009)


(張衡詩文集)
後漢時代で最も著名な科学者にして詩人の張衡の著作集。天文学や地震計で有名な人。詩はやはりとても難しい。実はこの人の発明した地震計のせいで後漢は地震が頻発したように見えるのだ。

(漢文史料。2013.02.27読了。)


『東観漢記校注(全2册)』
劉珍,等
中華書局(2008)


(東観漢記)
後漢の歴史の基本史料。『後漢書』より面白い生のデータが詰まっている。ただし集め直しの本なので、断片的なのが残念。光武帝もこの本を読まないと真実の姿は全くわからないのだ。

(漢文史料。2013.02.27読了。)


『風俗通義校注(上下)』
応劭
中華書局(2010)


(風俗通義)
後漢時代を中心にした当時の雑学の本。南陽の南陽酈県甘谷の菊水が風眩に効くというのは気になる。光武帝も風眩になり、南陽の郷里に帰郷しているからだ。劉邦が項羽に捕まりそうになったとき、鳩のおかげで助かったというのも面白い。

(漢文史料。2013.02.27読了。)


『沙漏(1)』
饶雪漫(作家)
当代世界出版社(2007)


(砂時計(1))
摂食障害の女子高生、主人公莫醒醒と親友の米砂、米砂の双子の兄米砾、米砂と仲が悪く米砾が惚れている蒋蓝、二枚目で頭も性格もできてる路理の恋愛物語。舞台は『左耳』と同じ天中(天一高校)。米砂はなぜ蒋蓝を異常に嫌んだろう。

(中国語多読45冊目。2013.01.24読了。)



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