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音楽の感動を科学する:ヒトはなぜ“ホモ・カントゥス"になったのか(DOJIN選書) [本(脳科学]

『音楽の感動を科学する:ヒトはなぜ“ホモ・カントゥス"になったのか』
福井一(音楽生理学、行動内分泌学)
化学同人(2010)


文字のない文化はあっても音楽のない文化はない。
あまりデートをしない女の子は、
ロマンチックでハッピーな曲を好みがちだ。
反対に「経験豊富な子」は、
暗い喪失感のある曲を好むという調査結果がある。

世界を変えた歌、
ピート・シガーの We Shall Overcome

ロンドンの地下鉄構内でクラシック音楽を半年の間、流したところ、
強盗が33%、職員への暴行が25%、器物破損が37%減少した。
この星の人は空気の振動を異様に好む。

医学では科学的裏付けのある治療のほうが少ない

角田説は間違い
フロイトの精神分析は似非科学
ウェスターマーク効果は証明されている。フロイトを信奉する社会学者が無視しているだけ
モーツァルト効果は幻想

男性ではテストステロンが多いと音楽能力は低下。男女では逆
鳴禽類の歌領域はテストステロンにより大きさが変化。
テストステロンの値が低いときに新しい曲を作る
音楽行動がテストステロンを抑制する
音楽は性行動を抑制する
音楽家の小脳は5%大きい
旋律を理解する能力は遺伝性が高い

ウィリアムズ症候群。絶対音感を持っている。視空間能力に障害
有能な音楽家の1~10%は自閉症
自閉症の一割は絶対音感を持つ

ゴリラはハミングでヨーロッパ民謡のようなメロディーを歌う。山極

音楽は愛情や性行動を抑制的にコントロールするためのものだ。

☆☆☆☆☆
著者の主張は、音楽はストレスコントロールのため存在してきたというもの。
音楽に関する脳データは面白いが、解釈はかなり危うい。

角田説、フロイトの精神分析、ウェスターマーク効果、モーツァルト効果
などへの批判は全く同感。

・今日の一言(本文より、セネカ)
There is no great genius without some touch of madness.
狂気のない天才はいない。
약간의 광기를 띠지 않은 위대한 천재란 없다.
伟大的天才都有一点点疯狂。

タグ:福井一
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