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「書経」の帝王学:リーダー学の原点 [本(東洋思想]

shokei.jpg 『「書経」の帝王学:リーダー学の原点』
守屋洋(中国文学)
プレジデント社(1998)


昭和平成の年号の出典が書経
禹の姓は娰、名は文命、禹は号
天と人民は相通じている

みずから指図することを控え、臣下の者に仕事をまかせることです

つねに天の声、民の声に耳を傾けること
刑罰を設けるのは刑罰など必要としない
世の中を実現するのが目的である

禹は
能力を鼻にかけないので能力を競う者がいない
功績をひけらかさないので功績を競う者もいない

無為の政治の堯舜は儒家の理想
精励のうちに一生を終えた禹は墨家の理想
自分以下の人間ばかりに取り囲まれている王は必ず滅ぶ

頭で理解するのは難しいことではなく実行するのが難しい。
これを押し進めたのが陽明学の知行合一

子貢は殷の紂王を弁護。
実際はそれほど酷いことをしたわけではなく、天下の悪を押しつけられた

食事する間も惜しんで働いた周の文王
洗髪中でも食事中でも人の訪問があれば会いに出た周公旦
反幽王の挙兵のリーダーは廃太子の父申后

☆☆☆☆☆
無為の政治は堯舜のみで、
禹以降はすべて自分で必死に働く皇帝ばかり。
名君はそういうものなのだろう。

・今日の一言(本文より)
人に教えるということは、半分は自分が学ぶということでもあります。
사람을 가르치는 일/것은 절반은 자기가 배운다는 것이기도 합니다.
Teaching other people means learning yourself half the time.
教别人有一半是自己在学习。

『書経 上 新釈漢文大系 (25)』
加藤常賢
明治書院(1983)


内容は政治思想

周王が同族の子弟を諸国に領主として封建するに際して、
領主としての政治上の心構えを訓戒した詔書類あるいは戦に臨んでの檄などである

君主の明徳と刑罰の慎重さ

☆☆☆☆☆
テキストの半分は東晋の偽作
この巻は真古文

『書経 下 新釈漢文大系 (26)』
小野沢精一
明治書院(1985)


堯舜禅譲説話の考察
火族の堯
水族の舜

☆☆☆☆☆
この巻は偽古文
他の書籍に引用された部分を集め、
足りない部分を肉付けしたもの。

タグ:守屋洋
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