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愛する者の死とどう向き合うか:悲嘆の癒し(京都大学こころの未来研究センターこころの未来叢書) [本(心理学]

『愛する者の死とどう向き合うか』
カール・ベッカー(自殺防止カウンセラー)
晃洋書房(2009)


悲嘆は喪失から立ち直るために、
人が生まれながらにして持っている能力なのです。

50-70歳男性の自己評価の高さは精神的なよりどころの数の多さである。
50-70歳女性の自己評価の高さは内的な統制力の所在

遊びの反対は仕事ではない。憂鬱である。

一年間話すよりも、一時間一緒に遊んだ方が、
その人のことをよく知ることができる。
プラトン

配偶者喪失の悲嘆のパターン。
11%は初めは強くそして徐々に回復する。
46%は最初から苦悩の度合いも低くそのまま回復。
16%は苦悩は低いが突然抑鬱が表面化する。
9%は慢性的な抑鬱を抱え高い回避行動を示す。
10%は悩みが解放されて生活が順調になる。
配偶者を喪失した人の60%は半年後も不安障害と診断

夫を亡くした女性の自殺率は10倍、
妻を亡くした男性の自殺率は66倍

キューブラー=ロスの死の五段階の理論。
研究者から批判を受けて覆された

故人との手紙交換。
愛する故人に対して「さよなら」ではなく
「もう一度こんにちはと言う」意図をもって手紙を書く。
故人から出されたかのように自分への返事も書く

☆☆☆☆☆
これは優れた価値のある研究書。
キューブラー=ロスの死の五段階の理論が否定されているのは知らなかった。

・今日の一言(本文より)
Welcome everything, push away nothing.
全てを受け入れて、何も拒まない。
모두를 받아들이고, 아무 것도 거부하지 않는다.
接受一切,什么都不拒绝。

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