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仏教と看護:ウパスターナ 傍らに立つ [本(医療問題]

『仏教と看護』
藤腹明子(仏教看護)
三輪書店(2000)


五蘊仮和合。
色:肉体。
受:寒気がするなどの症状。
想:風邪かな。
行:薬を飲もうか病院に行こうか。
識:会社を休んで病院に行こう。

ブッダ:
健康は最高の利得であり、
満足は最上の宝であり、
信頼は最高の知己であり、
ニルヴァーナは最上の楽しみである。

・今日の一言(本文より、健康の定義)
Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、単に疾病または病弱ではないということではなく、完全な身体的、精神的、スピリチュアル及び社会的良好な動的状態である。
건강이란 질병이 없고 허약하지 않을 뿐만이 아니라 육체적, 정신적, 사회적 및 영적으로 완전히 안녕한 역동적인 상태이다.
健康是动态性的身体、心理、灵性及社会完全安迪状态,不只是没有生病或身体虚弱而已。

『仏教看護論』
藤腹明子(仏教看護)
三輪書店(2007)


仏教看護のメタパラダイム:人間、苦、生活、環境、仏教

過ぎ去った日のことは悔いず、
まだこない未来にはあこがれず、とりこし苦労をせず、
現在を大切にふみしめてゆけば、身も心も健やかになる。
過去は追ってはならない、未来は待ってはならない。
現在の一瞬だけを、強く生きねばならない。

苦=suffering

仏教看護:
その人自らがその苦を引き起こしている原因や条件に気づき、
その苦を滅するための正しい方法を行じること

仏教看護論は科学的看護論に価値と方向を与える

☆☆☆☆☆
生老病死をテーマとする仏教と看護が相性がよいようだ。
しかし引用が基本的に自己の悟りを目指す初期仏教なのはどうか。
他者の救いを目指す大乗の菩薩道こそが看護論に必要と思うのだが……

『仏教看護の実際』
藤腹明子(仏教看護)
三輪書店(2010)


看護者の喫煙率が高い

ナイチンゲールの真に優れた看護師。
彼女の前では最も野卑な部類の人間であっても
卑猥なことについては軽口ひとつたたけないような、
そのような雰囲気がごく自然に身についていなければならない。

怒った人に対して怒り返す人は、悪をなすことになるのである。

ブッダは修行僧に会議を勧めている。
不妊の娘のかわりに代理出産した母の話。

裏を見せ 表を見せて 散るもみじ 良寛

☆☆☆☆☆
p71のブッダの質疑応答法。決定的に答えるべき質問には決定的に答える……
というが、すべて同語反復で全く無内容。

病院で医師や看護師に怒る人は、
医師看護師全体を同一人物のように見て怒るケースが多い。
怒られる側には当然身に覚えがないから難しが、
患者はいつもいつもひどい目にあったという認識である。

縁起が教えるのは必ず原因があるということ。
偶然だから仕方ないとか、
相手の性格などに安易に原因を帰属してはいけないということである。

四諦、四正勤、七覚支、八正道など数字を好むのは
自己啓発セミナーそっくりだ。

仏教は代理出産は反対、選択中絶も反対、尊厳死は許容のようだ。

タグ:藤腹明子
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