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文学入門(岩波新書) [本(読書と文章]

『文学入門』
桑原武夫(仏文学)
岩波新書(1950)


絵画、彫刻、音楽は美しいが、文学作品は面白い

『赤と黒』は、ぶおとこであったスタンダールが、
もし自分が美少年だったら、
という仮定のワクの中で行動することによって生まれた。

民衆は文学に何からの形で
「人生いかに生くべきか」への解答を要求している。

世界近代小説五十選

トルストイの『アンナ・カレーニナ』、
ドストエフスキーは芸術として完全、
ヨーロッパ文学中これに匹敵しうるものは何もないと評し、
志賀直哉は近代小説の教科書と評した

スタンダール:
翻訳されて価値がなくなるような作品にロクなものなし

文学は新しい経験を作るが通俗文学は作らない
通俗作家はわが道をゆくことはできない

☆☆☆☆☆
大衆文学と文学に質的な差があるだろうか。
私には量的な違いとしか感じられないが……

・今日の一言(本文より)
文学者の偉大さとは、彼がその胸の中にいかに多くの人間を生かしうるかによって定まる。
작가의 위대함은 그가 그 가슴 속에 얼마나 많은 인간들을 살 수 있게 하는가에 의해 정해진다.
文学家的伟大由有多少人可以活在他的心中而定。
The greatness of a writer is decided by how many people live in the writer's mind.

タグ:桑原武夫
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