英語、中国語、韓国語、日本語の発音の違いとコツ。現段階のメモ。 [語学学習記録]
英語、中国語、韓国語、日本語の発音の違いについて、現段階で私が理解できた内容をまとめておく。よりネイティヴに近い発音を習得したいと思う人に参考になる...かも。
英語と中国語は母音気圧が強く、日本語や韓国語はあまり強くない。これはなぜか。中国語と英語で共通し、日本語と韓国語にない特徴を考える。
日 韓 中 英
リエゾン △ ◎ △ ◯
促音 ◎ ◯ - △
長音 ◎ △ - △
強有気音 - ◯ △ ◎
二重母音 - △ ◎ ◯
鼻音 △ ◯ ◎ ◎
私はどうも二重母音の比率が関係しているように思う。二重母音とは滑らかに変化する母音であるが、中国語、英語とも母音で口腔は固定せず変化する音が多いのに対して、日本語、韓国語では母音は口腔の形が停止するのではないかと思う。口腔の形を滑らかに変化させるために力が入る気圧の高い音が出るのではないか。
母音
英語と中国語には金属的な響きがあり、声の高さも日本語より高い。金属的な響きとは、空気伝導の音声の比率が相対的に少ないということである。声門を狭めることにより、空気伝導を減らし、頭蓋骨や体を通して発声するのである。
対して日本語は声門を狭めることなく開きっぱなしで発声する、エネルギー消費の少ない言語である。日本人の英語がフニャフニャして弱いのはこのため。
中国語では、語頭の母音において声門閉鎖を行う。韓国語では濃音の場合のみ、声門閉鎖をする。日本語には声門閉鎖はない。英語は音素しての声門閉鎖はないが、ストレスとしての声門閉鎖は会話でしばしば多用される。
韓国語の어と오。어は力が抜けた感じで、오は引き締まった感じ。
円唇の오と우。오は唇が下向き、우は上向き。
口の中の空間の大きさの違い。パイプ状になるものと、風船状になるもの
日本語の"お"は"어"に聞こえる。故に오を意識して練習する。
中国語、韓国語とも円唇は突き出すというより、横方向を狭くする感じがいいか。口が管を作ること、すなわち狭まった部分が一定の長さにならなければならない。唇で気圧を感じること。
고は궈に近い。口の形を変えずに궈を発音するつもりで。
韓国語の二重母音、三重母音は単母音よりやや長くしてよい。
子音
英語の子音で重要なのはタメを作ること。英語は子音を作る口、舌、喉の型を決めてから声を出す。発声器官が子音の型を作って実際に発音するまでに、ほんのわずかだがタイムラグがあるのである。対して、日本語、中国語、韓国語はほぼ同時で問題ない。
この型を作るタイムラグの特徴が、末尾の子音に現れる。単語の末尾の子音がはっきりと発音されるのである。pen(ペンヌ)のようなもので、これは既に子音の型を作ってあるためはっきりと子音が出るのである。
日本人の英語は、相当な上級者でも子音が貧弱なことが多いが、その原因は型と発声の間に間がないことに起因している。
英語で子音が連続する場合、最期の子音のみを発音する人が多い。子音の先行度が高いため、音が出る前に次の子音に移ってしまうためである。
英語のLとR。Rは半母音で、暗い音色で、円唇のウで始まり舌が付かず、音はなだらかに立ち上がる。Lは舌をべったり付けてタメの後に一気に出し、明るい音色。なだらかな変化のR、叩くようなL。故にネイティブは L と D を似た音と感じている。R はいっそ W と思ってしまってもいいぐらい。
中国語のnとng。n音の方が鼻音が長い。ng音は曖昧なe音が直前の母音に混じる。民(min2)と明(ming2)を比べると、民(min2)の i は引き締まった感じの母音、そこに強い鼻音が付く感じ。明(ming2)は日本語のミンより i の音がつぶれた曖昧な感じになる。
nとngでは鼻音が強いのはngで鼻を鳴らす感じ。nは無音に近い。
nとng, ㄴとㅇの対立を舌の前後の動きと考える。nとㄴは母音を短く弾むように舌で閉じ、ngとㅇは舌全体を後ろ上方向へ引いて発音する。喉の奥で何かをすりつぶす感じで。ngとㅇは二重母音と考える
とよい。
n は"ん"90%+"ぬ"10% ng は"ん"90%+"ぐ"10% と意識してはどうか?
速く読むときn音ng音は母音を短くする。
"欢迎"を速く言ったとき、欢(huan)の n で舌はつくのか?舌はつかなくともよいが、慌迎(huangying)にはならないらしい。
임금と입각のパッチムが難しい。⇒パッチムでいったん止めて練習し、それを速くする。
中国語の無気音と有気音。呼気と発声のタイミングの問題であり呼気の量ではない。呼気が先なのが有気音で、声帯振動とほぼ同時なのが無気音。呼気の先行度で、中国語有気音>日本語無声音>中国語無気音>日本語有声音の順に並んでいる。声調が軽声、二声、三声のとき、右に一つずれて濁音化する傾向がある。
中国人に有気有声音を聞かせると、全員が無気音と判定した。呼気が強く出ていても音声より遅れて出れば無気音なのである。
韓国人に有気有声音を聞かせると、全員が平音と判定した。これは語中の平音が濁音だからまあ当然の結果である。
韓国語の濃音と激音は高高イントネーション。濃音は声門閉鎖する。激音はささやくように呼気を付ける。
첫날と전날の発音実験。敢えて中国語でjion-nalと発音し、jionを1声、2声、3声、4声とするとどう聞こえるか。
jion(1)-nal 첫날
jion(2)-nal 전날
jion(3)-nal 전날
jion(4)-nal 첫날
となった。中国語が話せる韓国語学習者は、平音を三声、激音を一声で読むのがよいと結論づけられた。
リズム
中国語と日本語は相対的に定型リズムの言語であり、文字数がそのままリズムパターンになる。日本語は575調であり、中国語は成語の四字リズムを持つ。俳句、漢詩などが定型なのはそのため。
英語と韓国語はチャンク単位のリズムパターンを持ち、字数とリズムは無関係。チャンクに一つストレスがあり、リズムの基本となる。stress-timed rhythm という。
中国語の声調には長さの違いがある。
四声の長さ:三声>一声>二声>四声
三声三声と続くと前の三声が二声へと変化するが、それはもともとの二声と同じではない。速く短く読むほど前がより二声になるが、遅く長く読むと前は三声のまま後ろは軽声になる。
三音節の語は真ん中が軽声化する。
이를と일을は発音が同じではない。
이를 後ろが強い。
일을 平坦あるいは前が強い。
ジェスチャーや口調
英語、中国語ともに身振り手振りや口調変化などが日本語より大袈裟になる。これは日本語の文末の助詞に相当する微妙な感情表現に相当する語彙がなく、それを口調などで表現する必要があるため。
英語と中国語は母音気圧が強く、日本語や韓国語はあまり強くない。これはなぜか。中国語と英語で共通し、日本語と韓国語にない特徴を考える。
日 韓 中 英
リエゾン △ ◎ △ ◯
促音 ◎ ◯ - △
長音 ◎ △ - △
強有気音 - ◯ △ ◎
二重母音 - △ ◎ ◯
鼻音 △ ◯ ◎ ◎
私はどうも二重母音の比率が関係しているように思う。二重母音とは滑らかに変化する母音であるが、中国語、英語とも母音で口腔は固定せず変化する音が多いのに対して、日本語、韓国語では母音は口腔の形が停止するのではないかと思う。口腔の形を滑らかに変化させるために力が入る気圧の高い音が出るのではないか。
母音
英語と中国語には金属的な響きがあり、声の高さも日本語より高い。金属的な響きとは、空気伝導の音声の比率が相対的に少ないということである。声門を狭めることにより、空気伝導を減らし、頭蓋骨や体を通して発声するのである。
対して日本語は声門を狭めることなく開きっぱなしで発声する、エネルギー消費の少ない言語である。日本人の英語がフニャフニャして弱いのはこのため。
中国語では、語頭の母音において声門閉鎖を行う。韓国語では濃音の場合のみ、声門閉鎖をする。日本語には声門閉鎖はない。英語は音素しての声門閉鎖はないが、ストレスとしての声門閉鎖は会話でしばしば多用される。
韓国語の어と오。어は力が抜けた感じで、오は引き締まった感じ。
円唇の오と우。오は唇が下向き、우は上向き。
口の中の空間の大きさの違い。パイプ状になるものと、風船状になるもの
日本語の"お"は"어"に聞こえる。故に오を意識して練習する。
中国語、韓国語とも円唇は突き出すというより、横方向を狭くする感じがいいか。口が管を作ること、すなわち狭まった部分が一定の長さにならなければならない。唇で気圧を感じること。
고は궈に近い。口の形を変えずに궈を発音するつもりで。
韓国語の二重母音、三重母音は単母音よりやや長くしてよい。
子音
英語の子音で重要なのはタメを作ること。英語は子音を作る口、舌、喉の型を決めてから声を出す。発声器官が子音の型を作って実際に発音するまでに、ほんのわずかだがタイムラグがあるのである。対して、日本語、中国語、韓国語はほぼ同時で問題ない。
この型を作るタイムラグの特徴が、末尾の子音に現れる。単語の末尾の子音がはっきりと発音されるのである。pen(ペンヌ)のようなもので、これは既に子音の型を作ってあるためはっきりと子音が出るのである。
日本人の英語は、相当な上級者でも子音が貧弱なことが多いが、その原因は型と発声の間に間がないことに起因している。
英語で子音が連続する場合、最期の子音のみを発音する人が多い。子音の先行度が高いため、音が出る前に次の子音に移ってしまうためである。
英語のLとR。Rは半母音で、暗い音色で、円唇のウで始まり舌が付かず、音はなだらかに立ち上がる。Lは舌をべったり付けてタメの後に一気に出し、明るい音色。なだらかな変化のR、叩くようなL。故にネイティブは L と D を似た音と感じている。R はいっそ W と思ってしまってもいいぐらい。
中国語のnとng。n音の方が鼻音が長い。ng音は曖昧なe音が直前の母音に混じる。民(min2)と明(ming2)を比べると、民(min2)の i は引き締まった感じの母音、そこに強い鼻音が付く感じ。明(ming2)は日本語のミンより i の音がつぶれた曖昧な感じになる。
nとngでは鼻音が強いのはngで鼻を鳴らす感じ。nは無音に近い。
nとng, ㄴとㅇの対立を舌の前後の動きと考える。nとㄴは母音を短く弾むように舌で閉じ、ngとㅇは舌全体を後ろ上方向へ引いて発音する。喉の奥で何かをすりつぶす感じで。ngとㅇは二重母音と考える
とよい。
n は"ん"90%+"ぬ"10% ng は"ん"90%+"ぐ"10% と意識してはどうか?
速く読むときn音ng音は母音を短くする。
"欢迎"を速く言ったとき、欢(huan)の n で舌はつくのか?舌はつかなくともよいが、慌迎(huangying)にはならないらしい。
임금と입각のパッチムが難しい。⇒パッチムでいったん止めて練習し、それを速くする。
中国語の無気音と有気音。呼気と発声のタイミングの問題であり呼気の量ではない。呼気が先なのが有気音で、声帯振動とほぼ同時なのが無気音。呼気の先行度で、中国語有気音>日本語無声音>中国語無気音>日本語有声音の順に並んでいる。声調が軽声、二声、三声のとき、右に一つずれて濁音化する傾向がある。
中国人に有気有声音を聞かせると、全員が無気音と判定した。呼気が強く出ていても音声より遅れて出れば無気音なのである。
韓国人に有気有声音を聞かせると、全員が平音と判定した。これは語中の平音が濁音だからまあ当然の結果である。
韓国語の濃音と激音は高高イントネーション。濃音は声門閉鎖する。激音はささやくように呼気を付ける。
첫날と전날の発音実験。敢えて中国語でjion-nalと発音し、jionを1声、2声、3声、4声とするとどう聞こえるか。
jion(1)-nal 첫날
jion(2)-nal 전날
jion(3)-nal 전날
jion(4)-nal 첫날
となった。中国語が話せる韓国語学習者は、平音を三声、激音を一声で読むのがよいと結論づけられた。
リズム
中国語と日本語は相対的に定型リズムの言語であり、文字数がそのままリズムパターンになる。日本語は575調であり、中国語は成語の四字リズムを持つ。俳句、漢詩などが定型なのはそのため。
英語と韓国語はチャンク単位のリズムパターンを持ち、字数とリズムは無関係。チャンクに一つストレスがあり、リズムの基本となる。stress-timed rhythm という。
中国語の声調には長さの違いがある。
四声の長さ:三声>一声>二声>四声
三声三声と続くと前の三声が二声へと変化するが、それはもともとの二声と同じではない。速く短く読むほど前がより二声になるが、遅く長く読むと前は三声のまま後ろは軽声になる。
三音節の語は真ん中が軽声化する。
이를と일을は発音が同じではない。
이를 後ろが強い。
일을 平坦あるいは前が強い。
ジェスチャーや口調
英語、中国語ともに身振り手振りや口調変化などが日本語より大袈裟になる。これは日本語の文末の助詞に相当する微妙な感情表現に相当する語彙がなく、それを口調などで表現する必要があるため。
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