ポジティヴ・アクション：「法による平等」の技法（岩波新書）

『ポジティヴ・アクション』
辻村みよ子（憲法学）
岩波新書（2011）

各国の女性差別是正のための積極的措置を紹介する。

全世界の女性議員比率は2011年6月19.3％。日本は13.6％。

アメリカではアファーマティヴ・アクションaffirmative actionというが、
ヨーロッパではポジティヴ・アクション。

中国の女性議員は08年から22％のクォータ制。
女性の就業率は80％

韓国は比例代表選挙の名簿は30％のクォータ制。
地方議員候補者名簿は50％のクォータ制

議席リザーヴ型は違憲可能性が高い。

日本で可能な強制的クォータ制は
比例代表選挙における候補者リスト型。男女交互名簿にする。

女性議員40％を達成したデンマークではクォータ制を廃止
女性議員40％のフィンランドもそもそも採用せず。

・今日の一言（本文より）
ポジティヴ・アクションは過去の差別に対する救済ではなく将来の多様性を確保するための措置である。
긍정적인 조치란 과거의 차별에 대한 구제가 아니고 장래의 다양성을 확보하기 위한 조치다.
积极行动不是对过去的歧视的补偿，而是为了确保未来的多样性的措施。
Positive action is not to compensate for past discrimination, but to ensure future diversity.

タグ：辻村みよ子