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感性の限界:不合理性・不自由性・不条理性(講談社現代新書) [本(論理思考]

『感性の限界』
高橋昌一郎(論理学、哲学)
講談社現代新書(2012)


著者の多方面な博学に驚かされる一冊。

オードリー・ヘップバーンは
第二次大戦中はレジスタンス運動に荷担。
父はイギリス人で母はオランダ人だった。

視覚と聴覚は距離を置いて対象を認知する。
安全な知覚であるから知性へと結びつく。

2011年ノーベル医学生理学賞の謎。
正式発表の三日前に死去、
では本人の生存確認の電話に出たのは誰か?

得するフレームではリスクを避け、
損するフレームではリスクを冒そうとする。

著作権所有書籍の販売数のギネス世界記録はギネス世界記録である。

アイヒマンは上官ヒムラーの処刑中止命令を無視した。
遺言:
ユダヤ教徒になろう。これでまた一人ユダヤ人を殺せるからな。

アイヒマンは家族思いで神経質な凡庸な官僚で腰抜けであり、
アイヒマンは銃殺現場もガス室も正視できなかったという。

リンデン:
脳はさまざまな側面から見て
もし誰かが設計したのだとしたら悪夢と言えるぐらい酷いものである。

スタノヴィッチ:
人間こそはロボットの叛逆。

31回も暗殺未遂があったド・ゴール大統領。
ジャッカルの日という映画と小説に。

小集団の論理:
アルカイダのテロリストはふつうの人ばかり。

☆☆☆☆☆
ダニエル・デネットは認知科学者ではなく哲学者。
著者は勘違いしているように思う。
あと、赤ちゃんの大腸菌はどこから来るんだろう?

・今日の一言(本文より)
愛と自由が尊重される社会だからこそ離婚率が高くなる。
사랑과 자유가 존중되는 사회야말로 이혼율이 높아진다.
正因为是尊重爱情和自由的社会,离婚率才高了。
It is specifically because love and freedom are respected in society that the divorce rate is rising.

タグ:高橋昌一郎
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