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ニッポンの刑務所(講談社現代新書) [本(法律と犯罪]

『ニッポンの刑務所』
外山ひとみ(写真家、ジャーナリスト)
講談社現代新書(2010)


なかなか面白い本。

刑務所は時代を映す鏡。
77の刑務所に6万人を越える受刑者、
少年院などを含めて8万人以上。
アメリカに比べれば少なくていいよね。

関東大震災で一時解放された囚人の七割は
一週間以内に自発的監獄に戻ってきた。
日本人的というべきか。

過剰収容と40℃を越える夏。
誰だ刑務所が恵まれているという人は?

白物三点に気をつけろ。
シーツ、枕カバー、衿布。
自殺防止のため。

次に出所したら何をやるかと犯罪の話ばかり。
困った人たちはどうすべきか?

刑務所は最後の福祉。

近代自由刑のルーツは長谷川平蔵の人足寄場。

2006年女子受刑者4452名。

2006年の新法以降刑務所に広がる貧富の差。
新法で私物が20リットルから60リットルに。
お金がない人は肩身が狭い。
確かにこれは変だ。

30%の再犯者により60%の犯罪が行われる。
繰り返す人をどうするか?

10代の少年に日記の義務。
反省するには日記が一番かな?

出所後社会に出て4-6ヶ月罪を犯さなければ再犯しない。

問題点は一言で言って人手不足。

・今日の一言(本文より)
眠らなくてもいい、頭が冴える。スーパー万能薬に思えた覚醒剤がやがて耐性化して、現実と妄想の判断がつかなくなる。
안 자도 좋고 머리가 맑아진다. 슈퍼 만능약으로 생각한 각성제가 드디어 내성화되어 현실과 망상의 판단이 설 수 없게 된다.
睡觉也不需要,脑子也很清醒。认为是超级万能的兴奋剂也很快产生抗性,到不能判断现实和妄想。
You don't need to sleep, it clears your mind. The stimulant, which you thought it was a super cure-all, will eventually lose its effect and you become unable to distinguish delusions from reality.

タグ:外山ひとみ
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