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なぜ男は若い女を好むのか? ― 男の誠実さが女の若さを求める進化の逆説 [考えたこと]

dna2.jpgここ最近、高齢男性による年の差結婚が話題になっている。加藤茶(45歳年下)、堺正章(22歳年下)、寺田農(35歳年下)、ラサール石井(32歳年下)など自分の娘より若いケースも多い。なぜ男性は若い女性を好むのであろうか?一緒に生活する能力、会話の楽しさなどを考えれば、年齢が近い方がいいはずなのに、それらを捨ててまで若い女性を望むのはなぜか?

それは進化の過程で獲得された本能的なものである。人類は長い狩猟採集による生活を続けた結果、一夫一妻制度を採用した。基本的に一対一のつがいを作るのが人類であり、遺伝的に近いチンパンジー、ゴリラ、ボノボ、オランウータンなどとは違っている。

原始時代の人類が生涯に一人の相手と共に暮らすとき、どういう女性を選べば男性はその子孫を多く残せるか?

健康な若い女性である。どんなに知能が高くても、どんなに資産があっても、既に子どもが作れない女性相手では子孫は増えない。一人の女性の子孫を生み出す能力は、年齢に反比例する。基本的に一回に一人ずつしか産めないからである。20歳の女性が2年に一人40歳まで出産すれば子どもは10人だが、30歳の女性が2年に一人40歳まで出産しても子どもは5人である。

進化の過程で、より若い女性を望む男性がその子孫を増やし、若さにこだわらない男性はその子孫が増えず、その遺伝子が淘汰されたのである。

より若い女性を望む遺伝子とは、数字上の年齢ではなく、若く見える女性に反応する遺伝子いうことである。肌や髪のつや、皺の少なさ、声の美しさなどである。だからこそ女性は化粧をするし、服装を工夫することになるのである。

若い女性を望むのは人類が一夫一妻指向を持つあるからである。故に一夫一妻でない動物は若いメスにこだわらない。乱婚であるニホンザルでは、若いメスは嫌われ、出産経験のある高齢のメスが好まれる。人類で言えば35歳ぐらいのメスがニホンザルにとって最もセクシーなのである。

なぜ人類は一対一のつがいを作るのか?それは子どもの養育の困難性にある。人類の赤ちゃんほど無力で養育が困難な生物は珍しく、それため人類の女性には長期にわたって養育に協力するパートナーが必要なのだ。

一人の異性と添い遂げることを基本とする人類。女性は男性に誠実であることを求めた代償として、永遠に若さを追求しなければならない呪いを背負うことになったのである。

※補足
これは人類が持つ統計的傾向を生み出す遺伝子がなぜ形成されたかを示すものであって、個人の嗜好について述べたものではありません。ある個人の誠実さと若い女性への好みはとくに関連はありません。すなわち"なぜ男性は一般に女性より相手に若さを求めるのか"という問いへの答えであって、"なぜあの人は若い女性を好むのか"という問いには関係がないのです。

遺伝子進化の因果関係と、個人行動の因果関係は直接の関係はありません。

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