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秀丽江山1: 青龙卷 [光武帝劉秀(Emperor Guangwu)]

『秀丽江山1: 青龙卷』
李歆(作家)
朝华出版社(2007)


『秀麗江山1: 青龍卷』
中国史上有数の名君に挙げられる光武帝をテーマにした全4巻の第1巻。タイトルの秀麗とはもちろん、劉秀、陰麗華から一字ずつとったもの。江山は国家という意味があるので、タイトルを直訳すると『劉秀と陰麗華の立てた帝国』ぐらいか。

現代中国の女子大生管麗華がタイムスリップして、陰麗華として生きることになるというもの。なぜかこの主人公はテコンドー(?)をやっていたので、内容はすっかり武侠小説。部屋でしょっちゅうトレーニングしているのが何だか可笑しい。金庸小説の主人公同様に、人の話をろくに聞かずに怒っては喧嘩を始める。

もちろん二十八星宿とタイムスリップを絡めたファンタジー色もあるが、視点を完全に陰麗華に固定してあり恋愛小説である。しかも劉秀とその兄劉縯や鄧禹まで絡んで三角、四角関係になる始末。もちろん劉秀、劉縯、鄧禹、馮異など主要登場人物はみな美形である。

笑い出すシーンでは、飲み物を噴いたりするなど漫画そのままという感じだが、内容は完全に歴史展開に準拠している。おそらく日本、中国の今までのどの小説よりも歴史の流れを正確に理解して書いている。おそらく現段階では光武帝小説の最高傑作と考えて良いと思う。

第一巻は劉秀が陰麗華に正式にプロポーズする瞬間まで。
(2011.03.29読了。中国語多読18冊目)

・今日の一言(本文より)
居然连流星雨也放我鸽子。
なんと流星雨にまで私はすっぽかされてしまった。
어쩜 유성우에까지 나는 바람맞았다.
I have even been stood up by a meteor shower.

タグ:光武帝 李歆
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