韓流が日本で広まっている理由について [考えたこと]
少女時代やカラの新しい部分は、歌よりもダンスがメインになっていること。韓国の歌番組のトークコーナーでも、まず「今回の歌の振り付けはどんなですか?」と聞く。ダンスが主で歌や歌詞の内容は二の次になる。韓国でも「あれは本当に歌なのか?」という疑問が上がるほどである。
音楽を用途で分けると、カラオケで歌う、リズムにのる、BGM、クラブで踊るなどがあるが、最近の韓流は、その振り付けをみんなで真似するのが用途になっている。カラオケで踊るのが用途というべきか、ある意味では体操的というべきか。ずっと昔のピンクレディーに近いように思う。ただしピンクレディーだってまだあくまでも歌が中心だったと思う。
普通の楽曲の構成は[一番、二番、間奏、三番]で、この間奏部分が一番多いのがギターソロ、ラップ、あるいはダンスが入る。
ところが、少女時代もカラも、ダンスで重要なのはサビの部分の振り付けで、この動きをみんなで覚える。だから覚えやすくて特徴的な振り付けを考えてある。少女時代のデビュー曲は、非常に高度なダンスになっていたけど、最近の曲はそんなに難しくなく、真似しやすくなっている。そう言う意味でこれは新しいジャンルといってよいだろう。
日本で、韓流が出過ぎかどうかは、私はテレビを見ないのでよくわからない。ただフジテレビが韓流一押しなのは、版権を持っているからその利益を回収するためだというのはわかりやすいし、説得力があると思う。
日本のテレビ局は長引く不況で企業からのCM料などが激減し、制作費が維持できなくなっている。そこで安く制作するための方法として、「お笑いタレントの起用」と「韓流」があるわけで、結局のところ景気がよくならない限り、日本のテレビ番組の質が向上することはないと思う。
こういう問題について陰謀論的に考えるのはあまり意味がない。ネット時代の金言、ハンロンの剃刀を覚えておこう。
・今日の一言(ハンロンの剃刀)
Never attribute to malice that which is adequately explained by stupidity.
無能で充分説明される現象に悪意を見出すな。
어리석음으로 충분히 설명이 되는 일을 악의의 탓으로 돌리지 말라.
只要能用愚蠢解释,就莫要归咎于恶意。
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