SSブログ

日本語は敬語があって主語がない-「地上の視点」の日本文化論(光文社新書) [本(日本語学習]

『日本語は敬語があって主語がない』
金谷武洋(類型論、日本語教育)
光文社新書(2010)


座る/据える
sit/set
rise/raise
lie/lay
英語でも、自動詞と他動詞が
文法的変化だったというのは面白い

器になる部分。
娘をママと呼ぶ例を挙げて
心理的に赤ちゃんに同化しているからとしてる。
これは役割意識によるもので、
ママという役割で呼んでいるのであり、
それは部長や社長と呼ぶのと同じ。

だから視点の問題ではない。
著者はしばしば英語は人を見下ろす視点の言語で、
言外に傲慢であるかのような指摘をしているが、
無理なこじつけというものだ。

ら抜き言葉はR付き言葉。
"食べられる"は可能、尊敬、自発、受身の意味があるが
"食べれる"は可能のみ。そもそも違うのだ。

英語話者の独特の金属的な声は、
頭蓋骨を共鳴箱として使うため。
日本語の周波数は125-1500hz
英語の周波数は2000-8000hz
仏語は1000-2000hz
だそうだ。
日本語は確かに声が低いと思う。

・今日の一言(本文より)
古池や 蛙飛びこむ 水の音
The ancient pond ― A frog jumps in, The sounds of water.
옛 연못이여 개구리 뛰어드는 물소리.
古池幽且静,沉沉碧水深。青蛙忽跳入,激荡是清音。
古池塘,青蛙跃入,水声响。
古池呀,青蛙跳入水里的声音

タグ:金谷武洋
nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。