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中国の光武帝本を紹介。 [光武帝劉秀(Emperor Guangwu)]

今日は陛下の誕生日(グレゴリオ暦)ということで。
中国の光武帝本を紹介。

『秀丽江山(套装共4册)』
李歆
朝华出版社(2007)


タイムスリップもの小説。
現代で武道をしていた女性が
新の時代の陰麗華として生きる。
元々ネット小説みたい。
完全にライトノベルだが、
構成や歴史には結構こだわっているようだ。
光武帝はおっとりおとなしい人に描かれている。



『嗜血的皇冠:光武皇帝之刘秀的秀』
曹昇
时代文艺出版社(2010)


これもネット発の小説か。
評の多さから
相当の人気があるようだけども、
歴史からは相当に離れて
創造力を駆使しているようだ。
光武帝を典型的な英雄として描いているようだ。



『东汉光武帝刘秀大传』
臧嵘
人民教育出版社(2002)


共産主義歴史観なしの光武帝伝。
非常に高い評価が与えられている。
分量といい、分析の深さといい圧倒的で、
光武帝こそ人類史上最高の英雄と信じる
全世界の光武帝ファンにとって必見必読の書。
農民反乱軍の分析もなかなか白眉。



『刘秀传(平装)』
黄留珠
人民出版社(2003)


詳しい研究書。
中間的な評価を与えている。
バランスのとれた分析と、
読みやすい構成など、
なかなか良書であると思うが、
共産主義歴史観が少しうざい。



『汉光武帝大传』
安作璋・孟祥才
中华书局(2008)


典型的な共産主義歴史観による光武帝伝。
用兵や政治力学などの分析も興味深い。
光武帝の能力は評価されているものの、
大地主扱いなので、不公平な印象を受ける。



『汉光武帝刘秀』
元庆
华文出版社(2010)


小説も少し混じっている。
光武帝即位までが詳しい。
即位から統一までは少ない。
隗囂戦が詳しく、公孫述戦はあっさり終わる。
三国志演義の光武帝版という印象。



『汉光武帝刘秀传』
周淑舫
吉林人民出版社(2010)


カラーの光武帝伝。文章量は少ない。
小説も少し混じっている感じ。
鄧奉の反乱の話があるのに結末がない!
統一までの話がほとんど。
統治の話は短くざっとまとめてあり、
意外とわかりやすい。
三国志演義の光武帝版という印象。



『光武帝』
张树
中国社会科学出版社(2007)


列伝形式の光武帝伝。
民話もたくさん入っている。
劉伯姫の武勇伝が詳しいが、
史実と全くかみ合わない。
おそらく民話があるのだろう。
三番目の女性の許夫人の伝記まである。



・今日の一言(光武帝の成語)
疾风劲草。
疾風に勁草を知る。
Only the toughest grass can stand strong winds.
세찬 바람이 불어야 억센 풀을 알 수 있다.

タグ:光武帝
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