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「権力」に操られる検察(双葉新書) [本(法律と犯罪]

『「権力」に操られる検察』
三井環(元公安部長、検事)
双葉新書(2010)


調査活動費という裏金が幹部の遊興費になっていた。
調査活動費は本来は情報提供者への謝礼。

検察の手法。
マスコミにリークして風を吹かせること。

贈賄の時効は三年、収賄の時効は五年。
このタイムラグに立件すれば贈賄側を自由に動かせる。
賄賂を送ったといっても罪にならず、
受け取った側だけが罪になるから、
何らかの見返りがあれば、偽証するわけである。

裁判官は検察官面前調書を信用し疑わない。
法廷での発言より検察官の前の発言を信頼するのだ。

著者はローンを組むために住民票を先に移動し、
融資実行までに空いた一週間のため
電磁的公正証書原本不実記録、同共用罪で実刑に。
著者の2%の却下率の仮釈放はすべて却下され、満期まで懲役刑。
これは恐ろしい。

著者の提案。
・公安調査庁の廃止
・調査活動費の廃止
・欧米並の取り調べの全面可視可
・証拠品目録の全面開示
・被告人が望むなら裁判員裁判にできるようにする

・今日の一言(本文より)
裁判所は検察と被疑者の論理の整合性を判断する場で、真実を探求する場ではない。
법원은 검찰과 피의자의 논리의 정합성을 판단하는 곳이지, 진실을 따지는 곳이 아니다.
法庭是判断监察和嫌疑犯所说的逻辑性的地方,不是探求真实的地方。
The court is not the place for searching the truth, but the place to judge the consistency of the prosecution and suspect's stories.

タグ:三井環
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