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ことばをつくる-言語習得の認知言語学的アプローチ [本(言語学]

『ことばをつくる-言語習得の認知言語学的アプローチ』
マイケル・トマセロ(比較認知科学)
慶應義塾大学出版会(2008)


用法基盤モデルについて。

言語の本質はその記号的次元にあり文法は派生的な問題とする。

日本の乳児はRLの区別ができ、
英語話者の乳児も中国語の声調の区別ができるが、
一歳までに喪失する。

生後12-18ヶ月の子どもが語を適切に使えるには、
平均10-12回接する必要がある。
10週間に10-20回提示した語の35%を習得する。

二歳児の理解語彙は産出の2-3倍程度。

語彙が数百を越えないと文法的な発話が始まらない。
文法は語彙を十分に蓄えてからでよいのである。

統語構造は単なる大きな語である。

定冠詞と不定冠詞は対立関係にない。

言語習得における刺激の貧困は存在しない。

構文の変形が心理学的な重要性を持たない、
単なるメタ言語的遊びにすぎないかもしれないとしている。

・今日の三言(本文より)
The cow kissed the pig that jumped over the fence.
フェンスを跳び越えた豚が牛にキスした。
펜스를 뛰어넘은 돼지가 소에게 키스했다.
跳过垣墙的猪和牛接吻了。

The cow that jumped over the fence kissed the pig.
フェンスを跳び越えた牛が豚にキスした。
펜스를 뛰어넘은 소가 돼지에게 키스했다.
跳过垣墙的牛和猪接吻了。

Language structure emerges from language use.
言語構造は言語使用から創発する。
언어 구조는 언어 사용으로부터 발생된다.
语言结构是通过语言的使用产生的。

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