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先を読む頭脳(新潮文庫) [本(将棋]

『先を読む頭脳』
羽生善治・松原仁・伊藤毅志(将棋現名人と人工知能研究者)
新潮文庫(2009)


とても面白い。お薦め。

学習の基本。
万人に共通の良い方法はない。自分なりスタイルを確立すること。

将棋は一手指すことがプラスになることは少ない。
これは必ずしも先手有利ではないということか。

トッププレイヤーは局面から前後の手が見える時間的チャンクを持つ。
ひとかたまりの手順をまとめた単位として認識しているのだ。

棋士ごとの気風が面白い。
大山将棋とは大差が多く一手違いは少ない。
相手に合わせて悪手でも指す。
形を認識する能力が高い。
森内:先行して反撃させて受け切る将棋
中原:細かいことを気にしない
加藤:正しいという手があると考える
渡辺:力強い粘りながら攻める
升田:感覚が優れた将棋
吉田利勝:予想がほとんど当たらない変則的な棋風
谷川:最短手順で寄せる。天才と感じる棋士

羽生はタイトル戦では相手の得意な戦法で戦う。
その戦形を極めるため。時間が長いから可能という。
それで今回の名人戦は横歩取りが多かったわけか。

アマ有段者とトッププロの盤面記憶力の違い。
序盤までは同じ。
中盤以降アマ有段者は覚えられなくなる。
ランダムな盤面の記憶力はプロもアマも同じ。
この違いか時間的チャンクというわけだ。

将棋は先手有利でなく互角ではないか。
神様の対戦は千日手。
また将棋は解けないことが証明されているそうだ。

女流の強さ。
中井と清水で奨励会初段ぐらい。

駒を捨ててスピードを優先するのは将棋だけの特徴。
これが終盤の面白さである。

将棋では流れを読み取り、その手までの手順で評価する。
これはサンク・コストの考えに反していて面白い。
論理的には前後を考えるのは誤りである。
しかし前後の流れを理解するのがプロなのである。

・今日の二言
学習には万人に共通の良い方法はなく、自分なりのスタイルを確立することが大切だ。
학습에는 만인에게 공통적으로 좋은 방법은 없고, 내 나름대로의 스타일을 확립하는 것이 중요하다.
学习的方法中,没有人人共同的好方法,最重要的是确立自己的方式。
There is no ultimate method for learning, so it is more important to establish your style.

sunk costs:Those parts of the costs of an enterprise which cannot be recovered if it ceases operations, even in the long run. These include items such as the construction costs of mines or tunnels, or the development costs of industrial processes. The existence of sunk costs tends to produce hysteresis in the economy, and helps to explain the rarity of contestable markets.
サンク・コスト(埋没原価):業務を停止しても結局は取り戻すことが出来ない企業の費用の諸部分。それには生産工程の開発費用やトンネルや鉱山の工事費用などの項目を含む。埋没原価の存在は、経済における賃金硬直性を生み出す傾向があり、また競争的な市場の希少性を説明するのに役立つ。
매몰비용 (매몰원가): 업무를 정지해도 결국은 되찾을 수 없는 기업의 비용의 제부분. 거기에는 생산 공정의 개발비용이나 터널이나 광산의 공사 비용 등의 항목을 포함한다. 매몰 원가의 존재는, 경제에 있어서의 임금경직성을 만들어내는 경향이 있고, 또 경쟁적인 시장의 희소성을 설명하는데도 도움이 된다.
沉没成本:即便停止业务也,不能恢复的企业费用的种种部分。其包括生产过程的开发费用或隧道或矿山的工程费用。沉没成本的存在,有生产在经济上的工资僵硬性的倾向,有益用说明于竞争性市场的稀少性。

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