ブラック・スワン[上]-不確実性とリスクの本質 [本(論理思考]
『ブラック・スワン[上]』
ナシーム・ニコラス・タレブ(不確実性科学、数理系トレーダー)
ダイヤモンド社(2009)
統計と行動経済学のエッセイ。
正直かなり退屈な本。個人的な話ばかり続く。
ブラック・スワンとは、
異常、衝撃的、事後予測可能な存在。
技術革新は黒い白鳥である。
無作為に選んだ1000人の財産に、
ビル・ゲイツが混じっていたら統計の価値は吹っ飛んでしまうこと。
ビギナーズラックとは。
運の悪かった人はすぐやめてしまいサンプルから外れるため。
著者はヨギ・ベラが大好きで、
その言葉を何度も引用している。
工事は何でも予想より遅くなるもの。
例外はエンパイア・ステイト・ビル。
予定より早く安く完成したという。
内容は要するに、
事象には外に開いたものと閉じたものがあり、
外に開いた複雑系事象は予測不可能性が強く、
黒い白鳥が現れるということ。
統計的な錯覚。
成功すると才能があることになるのでありその逆ではない。
成功は運に過ぎず、運が良かった人間を才能があると思うのだ。
しかし統計を知っていれば、
能力などなくとも成功する人がたくさんいることはすぐわかる。
著者についての偶然も面白い。
飛行機がオフィスにつっこむ確率について述べた前著《まぐれ》。
この原著は2001年9月11日の一週間前に出版されたのである。
著者にどうして予言できたのか、連絡がひっきりなしであったという。
もちろん偶然である。
未然に防ぐ英雄は評価されない。
失敗の後に活躍する人間は有名になるが、
失敗を最初から防いだ人は誰も気づかずに終わるのだ。
ちなみにかの諸葛孔明も光武帝について評するときに、
同じことを述べている
・今日の四言
曲突徒薪為彼人,焦頭爛額為上客。(諸葛亮)
劝人趁早把烟囱造弯、柴推移开火源以预防火灾的人,他的功劳被人遗忘了,奋勇救火而受伤的人反倒被尊为上宾。(诸葛亮)
事前に煙突にカーブをつけるように勧め、薪を火の元から離し火災の予防をした人は、その功績が人から忘れられるけども、勇気をふるって消火活動し怪我をした人は、かえって大事なお客として大切にされるものだ。(諸葛孔明)
사전에 굴뚝을 구부리는 것을 권유하고, 땔나무를 불씨에서 멀리 떼어 놓는 등 화재 예방을 한 사람은, 그 공적이 사람에게서 잊혀버리지만, 용기를 내어 소화 활동해서 다친 사람은, 오히려 중요한 손님으로서 소중히 대우받는 법이다. (제갈량)
People forget those who helped prevent fires from happening, such as a person who recommends curving a chimney or keeping firewood away from the fire, but a person who displayed great courage in fighting the fire and became injured is treated as an honored guest.(Zhuge-liang)
成功すると才能があることになるのでありその逆ではない。
성공한 사람은 소위 재능있는 사람이고 그 반대는 아니다.
人成功了,他会被认定为是有才能的人,这个前后是不可颠倒的。
The successful man is the so-called talented man, but the reverse is not true.
The future ain't what it used to be.(Lawrence Peter "Yogi" Berra)
未来は、かつてのような未来ではない。(ヨギ・ベラ)
미래는 지금껏 보아온 것과는 분명 다르다.(로런스 피터 "요기" 베라)
未来不是我们从前所熟知的样子。(勞倫斯·彼得·"尤吉"·貝拉)
It's tough to make predictions, especially about the future.(Lawrence Peter "Yogi" Berra)
予測をするのは難しい。未来についてはなおさらだ。(ヨギ・ベラ)
예상하는 것은 어렵다. 특히 미래에 대해선.(로런스 피터 "요기" 베라)
预测是件很难的事情,尤其是预测未来。(勞倫斯·彼得·"尤吉"·貝拉)
ナシーム・ニコラス・タレブ(不確実性科学、数理系トレーダー)
ダイヤモンド社(2009)
統計と行動経済学のエッセイ。
正直かなり退屈な本。個人的な話ばかり続く。
ブラック・スワンとは、
異常、衝撃的、事後予測可能な存在。
技術革新は黒い白鳥である。
無作為に選んだ1000人の財産に、
ビル・ゲイツが混じっていたら統計の価値は吹っ飛んでしまうこと。
ビギナーズラックとは。
運の悪かった人はすぐやめてしまいサンプルから外れるため。
著者はヨギ・ベラが大好きで、
その言葉を何度も引用している。
工事は何でも予想より遅くなるもの。
例外はエンパイア・ステイト・ビル。
予定より早く安く完成したという。
内容は要するに、
事象には外に開いたものと閉じたものがあり、
外に開いた複雑系事象は予測不可能性が強く、
黒い白鳥が現れるということ。
統計的な錯覚。
成功すると才能があることになるのでありその逆ではない。
成功は運に過ぎず、運が良かった人間を才能があると思うのだ。
しかし統計を知っていれば、
能力などなくとも成功する人がたくさんいることはすぐわかる。
著者についての偶然も面白い。
飛行機がオフィスにつっこむ確率について述べた前著《まぐれ》。
この原著は2001年9月11日の一週間前に出版されたのである。
著者にどうして予言できたのか、連絡がひっきりなしであったという。
もちろん偶然である。
未然に防ぐ英雄は評価されない。
失敗の後に活躍する人間は有名になるが、
失敗を最初から防いだ人は誰も気づかずに終わるのだ。
ちなみにかの諸葛孔明も光武帝について評するときに、
同じことを述べている
・今日の四言
曲突徒薪為彼人,焦頭爛額為上客。(諸葛亮)
劝人趁早把烟囱造弯、柴推移开火源以预防火灾的人,他的功劳被人遗忘了,奋勇救火而受伤的人反倒被尊为上宾。(诸葛亮)
事前に煙突にカーブをつけるように勧め、薪を火の元から離し火災の予防をした人は、その功績が人から忘れられるけども、勇気をふるって消火活動し怪我をした人は、かえって大事なお客として大切にされるものだ。(諸葛孔明)
사전에 굴뚝을 구부리는 것을 권유하고, 땔나무를 불씨에서 멀리 떼어 놓는 등 화재 예방을 한 사람은, 그 공적이 사람에게서 잊혀버리지만, 용기를 내어 소화 활동해서 다친 사람은, 오히려 중요한 손님으로서 소중히 대우받는 법이다. (제갈량)
People forget those who helped prevent fires from happening, such as a person who recommends curving a chimney or keeping firewood away from the fire, but a person who displayed great courage in fighting the fire and became injured is treated as an honored guest.(Zhuge-liang)
成功すると才能があることになるのでありその逆ではない。
성공한 사람은 소위 재능있는 사람이고 그 반대는 아니다.
人成功了,他会被认定为是有才能的人,这个前后是不可颠倒的。
The successful man is the so-called talented man, but the reverse is not true.
The future ain't what it used to be.(Lawrence Peter "Yogi" Berra)
未来は、かつてのような未来ではない。(ヨギ・ベラ)
미래는 지금껏 보아온 것과는 분명 다르다.(로런스 피터 "요기" 베라)
未来不是我们从前所熟知的样子。(勞倫斯·彼得·"尤吉"·貝拉)
It's tough to make predictions, especially about the future.(Lawrence Peter "Yogi" Berra)
予測をするのは難しい。未来についてはなおさらだ。(ヨギ・ベラ)
예상하는 것은 어렵다. 특히 미래에 대해선.(로런스 피터 "요기" 베라)
预测是件很难的事情,尤其是预测未来。(勞倫斯·彼得·"尤吉"·貝拉)
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