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貧困を考えよう(岩波ジュニア新書) [本(格差問題]

『貧困を考えよう/生田武志/岩波ジュニア新書/2009』
著者:日雇い労働運動・野宿者支援活動、数学史
評価:西成区の教育状況など


造田博と田村裕の違いは助けてくれる人の存在。

高校の無償化は、貧困家庭は減免されているので
お金のある家庭が得するだけで意味がないこと。

一人親家庭の貧困率がOECDでダントツのトップの日本。
日本では親が働いているほど貧しくトルコと同じ。

日本では父親から養育費を受け取っている母子家庭は19%。
アメリカでは受け取っていない家庭は逆に2割である。

日本は1960年代まで教育費のGNP比は世界一だった。
ところが今は最低である。
日本の未来は暗い。

著者は子どもへのベーシック・インカムや、
機会平等のために相続税の強化を求めている。

日本の生活保護の真の問題。
生活保護の補足率はドイツ37%、イギリス80%、日本16-19%。
非常に低く見捨てられているのだ。

日本の今の若年ホームレス問題に対して、
欧米の若年ホームレス問題は1980年代。
日本は欧米より20年遅れている。

派遣社員の問題。
雇用が不安定ならその分賃金が高くないと理屈が合わない。
フランスでは派遣労働者は正社員の2割り増しである。

日雇い大手のマージン率は33-40%。
マージン規制すべきなのは明白である。

高額所得者の収入ほとんどが株式だが、
その株式利益は税率10%に過ぎない。

私が思うに、そろそろ株式に対する幻想を捨てるべき。
株価が上がるとは企業の資金が増えるということであって、
利益が増えるのとは違うし、景気がよいとも限らない。
消費に回るべき資金が投資に回れば、
景気はかえって冷え込んでしまう。
企業は消費が見込めるから生産するのだから、
消費から投資に回った資金は内部留保するしかないのだ。
資本主義では、消費があるから生産する。
生産するから消費すると思うのは社会主義の思考である。

日本の障害者対象支出の少なさ、対GDP比0.0007。
韓国0.026、米国0.0034、オランダ0.592である。

加藤智大:
"死ぬ気になければ何でもできる"は
死ぬ気にならなくても何でもできちゃう人のセリフだ。

気持ちは想像可能だが、そもそも期待が過剰に思う。
加藤智大はふつうの人より能力も大きい。
ただそれに満足できなかっただけだ。

・今日の一言
"死ぬ気になれば何でもできる"は死ぬ気にならなくても何でもできる人のセリフだ。
"죽을 각오가 있으면 무엇이든지 할 수 있다"는 죽을 각오가 없어도 무엇이든지 할 수 있는 사람의 말이다.
"拼死拼活的干什么都能做"是不需要拼命努力也什么都能做的人的台词。
"If you don't care whether you live or die, you can do anything" is the words of a man who can do anything without "live or die".

タグ:生田武志
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