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手話の世界を訪ねよう(岩波ジュニア新書) [本(手話/聴覚障害]

『手話の世界を訪ねよう』
亀井伸孝(手話通訳士、文化人類学)
書岩波ジュニア新(2009)


手話の世界を簡潔に知る良書。
著者の妻はろう者。

手話の利点。
通りの向こう側と会話ができること。

ろう者の人口。
1000人に一人がろう者。世界で683万人。

手話の文法。機能語は表情。
肯定、疑問、条件、否定、推量など文法要素は表情で作られる。
手話とは手だけの言葉ではなく、視覚動作言語なのだ。

手話特有の文法要素。
CL類別詞/類辞。
ある共通の形性質を持った名詞を示す語、細長いもの、球状のもの。

人口内耳の幻想。
人工内耳を装用した子どもがろう学校に通うわけ。
ろうであることが判明したときは、既に完全回復が難しいため。

手話言語の近縁関係。
英語手話はない。アメリカ手話はフランス手話に近い。
台湾手話や韓国手話は日本手話に近い。

手話通訳のエチケット。
手話を見やすく黒っぽい服を着る。
ただしアフリカでは明るい服を着る。黒人だから。

・今日の一言(本文より)
公用語とは公的サービスを受けるときに選ぶことのできる言語のことである。
공용어란 공적 서비스를 받을 때에 선택할 수 있는 언어를 나타낸다.
官方语言是受到公共服务的时候可以用的语言。
An official language is the language that you can choose in order to receive in public services.

タグ:亀井伸孝
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