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通訳者のしごと(岩波ジュニア新書) [本(英語学習]

『通訳者のしごと/近藤正臣/岩波ジュニア新書/2009』
著者:英語通訳者
評価:通訳を知る良書


逐次通訳は元の発言の8割の時間で終えるのがよい。
翻訳は普通5割増しぐらいになるから、その違いが面白い。

日本人の発音ミス
library、veryで r で舌の先をつけてしまうこと。
firstry、secondryで、lをrに発音してしまうこと。
l も r も難しいもね。

I love you.の夏目漱石訳は
"今日は月がきれいですね"
そんな無茶な……

通訳の内容の覚え方。
指折り数えたり天上の節穴に項目を当てて覚える。
メモの取り方。
数字とキーワードを書き留める、矢印を書く、否定には×。
覚えにくい数字と展開の流れを記録するわけだ。

著者は通訳は難しくないという。
聞いて理解し同時に話すは誰でも行っている。
喧嘩をしているときは相手の言うことを理解し、
次にどう出ようか戦略を練りながら喋っているという。

厳密にいうと、同時ではなく、交互で、
その切り替えが細かくて短いのだと思う。

・今日の一言(例文より)
He studied in Australia, but he did not studying anything on Australia.
オーストラリアで勉強したがオーストラリアについては何も勉強しなかった。
오스트레일리아에서 공부했지만 오스트레일리아에 대해서는 아무것도 공부하지 않았다.
在澳大利亚学习过,可是没学关于澳大利亚任何知识。

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コメント 1

Sanchai

こんにちは。

>逐次通訳は元の発言の8割の時間で終えるのがよい。

これには同感です。通訳者の方が話が長かったりすると、余計なことを話しているんじゃないかと思われるからです。確かに、発言者が一言で済ませた単語をくだいて説明したりすると通訳時間が長めになりがちなので、目標8割ぐらいで済ませるのが丁度良いかもしれません。
by Sanchai (2009-08-07 11:16) 

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