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アフリカ-苦悩する大陸 [本(世界事情]

『アフリカ-苦悩する大陸/ロバート・ゲスト/東洋経済新報社/2008』
著者:ジャーナリスト、エコノミスト特派員
評価:アフリカの実態を知る。ただし内容は多国籍企業の営業宣伝


コンドームをしない男性の一言。
お菓子を包み箱ごと食べる人がいるかい?
うまいことを言うけど……

ルワンダの大虐殺は6週間で80万人。
しかもほとんど銃を使っていないのだから恐ろしい。
そのときの言葉が、
"藪掃除だ"、"有害な雑草を根こそぎにする"、"ゴキブリ駆除"
など。
リアル北斗の拳の世界だ……

援助のむなしさ。
農業援助1ドルでインドネシアでは農業支出が92セント増加したが、
アフリカでは5セント減少した。
援助が届かないどころかその分よりもさらに減ったのである。

援助とは富裕国の貧困層から貧困国の富裕層への富の移転に過ぎない。
一部の金持ちの懐に入るのだ。

貧困国では教育も効果がない。
アフリカの公教育への支出率は東アジアの2倍である。

つっこみどころも多数ある。
著者が褒める世界随一の経済成長するボツワナ。
実は産業のほとんどを少数の白人が握る、白人支配の国である。

ソウルや東京の外国産の農作物はわずかな穀物だけと非難する。
しかし韓国も日本も食料自給率は半分もないんだが。

富裕国の農業保護で貧困国は損をするしているという。
これも順序が変。まず貧困国内部を立て直さないと、
飢餓輸出になるだけである。

遺伝子組み換え作物拒否は道理に合わないと非難する。
しかし遺伝子組み換え作物を使うと、
その後その農業大企業から買い続けなければならず、
新しい支配体制に組み込まれるだけである。

著者はまさにアグリビジネスの宣伝マンと呼ぶにふさわしい。

この本はこちらを読んで読みました。
アフリカは"かわいそう"なのか? 「アフリカ 苦悩する大陸」(スゴ本)

・今日の一言
お菓子を包み箱ごと食べる人がいるかい?
Is there a person who eat a candy together with its wrap?
과자를 포장 상자째 먹는 사람이 있는가?
哪儿有吃带包装的吃点心的人?

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