暴走する資本主義 [本(経済学思考法]
『暴走する資本主義/ロバート・ライシュ/東洋経済新報社/2008』
著者:経済学、クリントン政権で労働長官をつとめる
評価:名著。アメリカ近現代経済史。
本のタイトルはSupercapitalism=超資本主義。
技術発展が消費者と投資家を有利にした結果生まれたのが、
超資本主義である。
資本主義と民主主義は本来、対立するものではない。
資本主義は経済思想で、民主主義は政治思想だからだ。
ところが、超資本主義と民主主義は対立する。
超資本主義は資本が政治参加するということだからだ。
人間が人間が搾取するのではない。
お金がお金を呼び寄せるようにお金自体が振る舞い、
お金自身がお金を集めやすいように政治を変えるのだ。
かつてマルクスは労働者の疎外を述べたが、
超資本主義は、人類のすべてを疎外する。
あの高額のCEOたちもまたお金のための道具に過ぎない。
人間に政治を取り戻すのに必要なことは何か?
まず法人税の廃止が挙げられている。
代表なくして課税なし。企業は政治に参加できてはならない。
企業は民主主義において権利も責任も持つべきではないのだ。
企業を法律や規制などで裁判を争う権利を与えないこと。
株主保護法を作り、
株主が同意しない限り政治活動できないようにする。
そもそも法人税は企業が払っているのではなく、
消費者と株主と従業員が払っているのだから本来二重取りである。
もちろん法人税を廃止した分は、株主の個人所得として扱うのである。
株式の利益にしっかり課税することが重要である。
こうすることで企業は利益を留保する動機がなくなる。
すなわちお金がお金を集めようとする構造がなくなるのだ。
超資本主義をミーム/文化遺伝子という考えから見ると面白いと思った。
・今日の一言
現代はお金そのものが人間を押し退けて政治に参加する"超資本主義"の時代である。
We are living in the age of supercapitalism, which money itself pushes humans away and participates in politics.
현대는 돈 바로 그것이 인간을 밀어내고 정치에 참가하는 "초자본주의"의 시대이다.
现代是钱这个东西本身排挤人类参加政治的"超资本主义"的时代。
著者:経済学、クリントン政権で労働長官をつとめる
評価:名著。アメリカ近現代経済史。
本のタイトルはSupercapitalism=超資本主義。
技術発展が消費者と投資家を有利にした結果生まれたのが、
超資本主義である。
資本主義と民主主義は本来、対立するものではない。
資本主義は経済思想で、民主主義は政治思想だからだ。
ところが、超資本主義と民主主義は対立する。
超資本主義は資本が政治参加するということだからだ。
人間が人間が搾取するのではない。
お金がお金を呼び寄せるようにお金自体が振る舞い、
お金自身がお金を集めやすいように政治を変えるのだ。
かつてマルクスは労働者の疎外を述べたが、
超資本主義は、人類のすべてを疎外する。
あの高額のCEOたちもまたお金のための道具に過ぎない。
人間に政治を取り戻すのに必要なことは何か?
まず法人税の廃止が挙げられている。
代表なくして課税なし。企業は政治に参加できてはならない。
企業は民主主義において権利も責任も持つべきではないのだ。
企業を法律や規制などで裁判を争う権利を与えないこと。
株主保護法を作り、
株主が同意しない限り政治活動できないようにする。
そもそも法人税は企業が払っているのではなく、
消費者と株主と従業員が払っているのだから本来二重取りである。
もちろん法人税を廃止した分は、株主の個人所得として扱うのである。
株式の利益にしっかり課税することが重要である。
こうすることで企業は利益を留保する動機がなくなる。
すなわちお金がお金を集めようとする構造がなくなるのだ。
超資本主義をミーム/文化遺伝子という考えから見ると面白いと思った。
・今日の一言
現代はお金そのものが人間を押し退けて政治に参加する"超資本主義"の時代である。
We are living in the age of supercapitalism, which money itself pushes humans away and participates in politics.
현대는 돈 바로 그것이 인간을 밀어내고 정치에 참가하는 "초자본주의"의 시대이다.
现代是钱这个东西本身排挤人类参加政治的"超资本主义"的时代。
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