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本当の最速語学学習法-翻訳プライベートレッスン&シットコム・リスニング [語学学習記録]

語学学習法については、いろいろな本があるけども、
誤解や個人的な体験に過ぎないものが多い。
"認知的不協和による錯覚"(1)や、
"ジグソーパズルの最後の1ピース効果"(2)のケースが多いのだ。
どの方法も確かに学習にはなるけれども、
それが効率的かどうかは疑問なものばかりである。

ここでは私が
これがもっとも速い学習法であると考えるものを提示しておく。

まず先生について。
これはプライベートレッスンあるのみ。
教室とか学校とは全く効率が違う。
ただし、学習法についてこちらの意見を優先してくれることと、
また日本語力もある程度ある人でなければならない。
日本語がわからない先生はたとえネイティヴでも論外である。

語学学習では母語との違いに集中して矯正するのが近道だからだ。
その説明ができない先生なぞ存在価値はない。
当然、外国語オンリーの授業などは非効率の極みである。
あれは単に先生が権威を保つためのトリックと思って良い。
下手な日本語を話すと、語学力が低いのが発覚するからだ。

プライベートレッスンでは、授業1時間に対して、
最低限として予習3時間以上、復習1時間以上を割り当てること。
そして授業では先生が必要なことにのみ集中するのである。
見ての通り、プライベートレッスンは1時間でも、
実際は5時間以上の授業の効果が生まれる。
授業の効果は生徒数に反比例することを考えれば、
結局、学校に通うより安いのである。
またプライベートレッスンは一対一の関係なので、
意外に時間の融通が利いて無駄がなかったりする。

近所の大学を訪問して、留学生に当たってみよう。
教材も準備も不要と申し入れ、相手の便利な場所で授業すれば、
授業料も比較的安くすることができるはずだ。

学習の基本は和文翻訳である。作文よりも翻訳の方がよい。
直接外国語で作文すると、
先生に説明するときに手間であること、
テーマ作りに無駄に時間を浪費すること、
直接外国語で書くことで内容が低次元になってしまうことなどから
お勧めできない。

内容は、
1.自分の興味のあること
2.自分が日常で日本語でよく考えること
3.これから使いそうなこと

まずざっと日本語で作文してそれを翻訳する。
あるいはネットや本から抜粋してもよい。
私は韓国語、中国語を学習するときは、
英会話のテキストを翻訳していた。
先生がいないと翻訳や作文は非効率だが、
プライベートレッスンでは一番効率的な方法になる。

日本語対照で書いて授業で見せ、その場で添削してもらう。
おそらく先生に理解できない部分があるはずなので、
そこをその場で補足しながら説明する。
またこのとき発音することで発音も矯正してもらう。

添削された文章は何度も読んで、流暢に読めるまで発音練習する。
暗記まではする必要はない。もちろん暗記しても損するわけではないが、
暗記能力は個人差が激しいので、こだわらない方がよいだろう。

※追記
暗記とはスキット全文を何も見ずに言えること
日本語を見て言えるのは翻訳であり、暗記とは言わない。
翻訳ぐらいはできまでやるべきである。

単語は電子辞書で確認し、その単語帳機能を使って反復暗記する。

もう気づいた人もいるだろうが、
これはあのシュリーマンの語学学習方法の変形である。
作文を添削してもらうことで、
常に自分の語学力を検証しながら進めることができる。
またわからないことはメモを作ってためておき、
その都度すべて確認しておくこと。

この方法を勧めている本はあまりないようだ。
プライベートレッスンと翻訳では、
教材を販売することができないからであろう。(笑)

もう一つ、リスニングが必要だ。
教材はシットコムがよい。
シットコムとは、録音の笑い声が入る
一回20分程度のコメディのことである。
シットコムは会話が非常に多く、
発音が不明瞭で不安定だからである。
リスニングの教材で大事なことは、
発音が不明瞭だったり、なまっていたり、
周囲が騒がしいものであることだ。

リスニングとは、音の弁別であり、音の範囲に境界線をひく作業である。
従って境界線上の発音もたくさん聞かねばならない。
ところが意図的に作られた教材は、
発音がすべて境界線上からかけ離れて安定しているために、
脳に偏った音声マップしか作ることができないのだ。

教材はあくまでも発音を模倣するための音声であり、
聞き取り練習のためのものではない。
教材で聞き取りをしてもそれはただの語彙力テストなのだ。
大事なことはネイティヴに聞き取れて、
自分には聴き取れない部分を何度も反復することである。

シットコムは何がよいかははっきり言えないが、
私はとりあえず、
英語は「FRIENDS」


韓国語は「거침없이 하이킥」 今は「그분이 오신다」


中国語は「家有儿女」

を使った。
あるいはYou Tubeにある素人の録画などもよいだろう。

原語字幕がないものは、
ディクテーションして先生に見てもらうとよい。

翻訳プライベートレッスン&シットコム・リスニングという方法は、
十分に楽しんで学習できるという点においてもお勧めである。

[補足編] へ続く

・今日の一言
外国語学習では母語との違いに集中して矯正するのが近道である。
The quickest way to master foreign language is to intensively study the difference between your mother tongue and the language you learn.
외국어학습에서는 모국어와의 차이를 집중해서 고치는 것이 지름길이다.
学习外语的捷径是集中矫正和母语的差异。

(1).人間は努力して獲得したものは素晴らしいと感じる。それがつまらないものであることに耐えられないのである。文法訳読法を勧める本の著者などがその典型例。学校時代の苦労が非効率だったという考えに耐えられないのである。

(2).語学力はさまざまな要素のつながりでできており、一つの欠陥があるだけで、全体のレベルが低下する。そのため、最後の一つの欠陥部分を埋めることができたとき、突如レベルアップしたように感じられるため、その欠陥を直す作業だけが優れた学習法であると錯覚する人が多い。英語多読を勧める本の著者などがその典型例。

[補足編] へ続く

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