SSブログ

里見香奈女流2段が倉敷藤花獲得 [本(将棋]

大山名人杯 倉敷藤花戦
大山名人杯倉敷藤花戦
倉敷藤花戦。渡辺明ブログ
キラリっ娘のそよ風日記

写真を見ると初々しい~。

林葉直子元女流名人、中井広恵女流6段に次ぐ3番目の年少記録だけど、
この二人のときとは全く意味が違う。
林葉、中井の頃は女流の棋力そのものがまだ低く、
男性棋士への公式戦初勝利もまだない頃。
おそらく奨励会1級ぐらいだった。
けれど今の女流タイトルホルダーは、
奨励会2段ぐらいと見られているから、
その段階に16歳で到達したのは大変なことなのだ。
16歳で奨励会2段なら、計算上は奨励会卒業して、
正会員として棋士になる可能性が十分にあるペースである。

ついに順位戦のC2参入可能性のある女性が出てきたように思う。
今期は16勝1敗勝率0.941と絶好調である。

特徴は終盤の強さで、これが今までの女流と全く違う。
終盤のえいやっ!という感じの無理攻めがないのだ。
女流は不利になると紛れを作らず、あっさり散る人が多い。
しかし里見2段は的確に粘って指し、逆転することが多い。
攻められないときはじっとして攻めずに粘るのである。

問題はおそらく序盤。
ずっと中飛車一本で通しているが、
果たしてこれでどこまでのびることができるか。
男性棋士で中飛車一本なのはC1の近藤正和六段だけで、
2004年度に0.822という凄い勝率を残したものの、
その後はそれほど目立たない成績である。

A級では鈴木大介八段が中飛車をよく採用するが、
三間飛車、四間飛車、向かい飛車と兼用である。
トップ棋士では後手番限定で中飛車を指す棋士が多い。

当面は苦手の序盤を固めるため、一つの戦法で通すのだろう。
一つの戦法で序盤感覚の基本を固めて、それを基本線として、
たぶんある程度経ったら、戦法の幅を広げるのだと思う。

振り飛車党はどちらかというと序盤型の棋士が多く、
終盤型の棋士はみな居飛車党だし。

女性と男性には脳の差異がある。
男性は、周辺視野⇒頭頂葉という空間視野ルートが発達しやすく、
女性は、中心視野⇒側頭葉という物体認識ルートが発達しやすい。
そのために男女の行動や能力は統計分布上にずれが出る。
特に将棋のような因果関係の流れのようなものは男性が好みやすい。

しかし将棋界における男女の棋力差は
科学的に予想される度合いを遙かに超えており、
今まで出てこなかったのはおかしいと思っていた。

里見女流は数学も得意だそうで、将棋が強いのも当然かな。
いや、将棋が強いから数学が好きになったというべきか。

・今日の一言
“出雲のイナズマ”、“倉敷藤花”奪取。
“The lightning in Izumo” won “a wisteria flower in Kurashiki”.
“이즈모(出雲)의 번개”, “구라시키(倉敷) 등나무 꽃”를 탈취.
“出云国的闪电”夺取“仓敷藤花”。

タグ:里見香奈
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。