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証言沖縄「集団自決」-慶良間諸島で何が起きたか(岩波新書) [本(軍事]

『証言沖縄「集団自決」/謝花直美/岩波新書/2008』
著者:沖縄タイムス編集委員
評価:そのとき何があったのか正しく知る


37人の集団自決の体験を語る本。

皇民化教育は洗脳カルトになってしまいました(地下生活者の手遊び)
を読んでカルトか強制か気になったのでこの本を読みました。

結論は、皇民化教育が人々に死を覚悟させ、
日本軍の命令が死を選択させたということ。

死に方はさまざま。
手榴弾、鉈で斬り、石で殴り、首を絞める。

"今考えると異常な心理としか言いようがない"
と語る人々。
私が手榴弾を投げようかという中尉の提案を断った人。
"兵隊さんこれで私たちの家族を斬ってください"と鉈で頼んだ母親。

集団自決は日本軍の玉砕の論理が住民に押し付けられた結果。
集団自決は日本軍のいない島ではほとんど起こらなかった。

"日本軍は手榴弾を万が一の時に自決せよと村民に配り、
多くの人々がそれに従った"
と書くのが一番客観的な気がする
沖縄の人が嫌がるのは主語のなさだから。

カルトか強制かというと、人それぞれという感じだ。
カルト的に取り憑かれて死んだ人もいるし、
強制されて死んだ人もいる。

・今日の一言(沖縄のことわざ)
慶良間は見いーぃしが、どぅーのまちげは見ぃらん。
灯台もと暗し。
丈八灯台,照远不照近。
You must go into the country to hear what news at London.
등잔 밑이 어둡다.

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