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日本妖怪異聞録(講談社学術文庫) [本(日本文化]

『日本妖怪異聞録』
小松和彦(文化人類学、民俗学)
講談社学術文庫(2007)


日本の代表的妖怪の概略を知る。

酒呑童子、玉藻前、是害坊天狗、崇徳天皇、
紅葉、つくも神、大嶽丸、橋姫について。

妖怪を語るのは誰か?
陰陽師が鬼や妖狐を想定して異常を説明し、
天台の密教僧は天狗を想定して異常を説明した。

器物の妖怪化。
鬼や動物のような手足を器物につける、
あるいは鬼の体に器物を付ける。
つくも神=器物の妖怪。

草木非情発心修行成仏
情のあるはずのない草木や器物も情を宿すことがあり、
そしてそれらも修行を積めば人間同様に成仏できる。
日本的な独特の考え方だ。
動物が妖怪化する話は世界に多いけど、
器物が妖怪化するのは珍しいのかも。

・今日の一言
草木非情発心修行成仏。
草木や器物は情のないものだが心を宿すことがあり修行を積めば成仏することができる。
초목이나 물건은 혼이 없는 것이지만 마음을 내포하는 것이 있고 그도것 수행을 쌓으면 성불할 수 있다.
没有生命的草木和器具有时候会产生灵魂,而且它们也会修道成佛。
Trees, plants and utensils have not souls originally, but they get a mind on rare occasions, and they can become a Buddha if they practice asceticism.

タグ:小松和彦
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