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人工内耳とコミュニケーション-装用後の日常と「私」の変容をめぐる対話 [本(手話/聴覚障害]

『人工内耳とコミュニケーション』
黒田生子(人間環境学)
ミネルヴァ書房(2008)


人工内耳の実際の効果を知る。

障害者のプライドの問題。
障害者枠で就業していると、
どうしても障害者は、会社に飼われているイメージがあるらしい。

人工内耳で初めて音を聞いたとき。
ピヨピヨひよこが鳴いているように聞こえるそうだ。
脳がまだ対応していないわけ。

先天聴覚障害児の人工内耳使用。
使用しても構音構文ともに未熟さが残り、
家族とのコミュニケーションに音声ほか手話と指文字も不可欠らしい。
やはり健常者と同じレベルというわけにはいかないようだ。

読むと、人工内耳は途中失聴者への効果の方が高いようだ。
聴覚を失う前に脳の聴覚野が完成されているから、
それを回復させることができるからだ。
対して先天聴覚障害児では、聴覚野を発達させることができない。
人工内耳は、生まれてすぐの赤ちゃんに手術するわけにいかず、
しばらくしてから使うため、
その間に聴覚野の可塑性が低下してしまうのだろう。

・今日の一言
人工内耳からはピヨピヨひよこが鳴いているような音が聞こえました。
I heard the sounds which a chick was cheeping from my cochlear implant.
인공내이로부터 삐악삐악 병아리가 울고 있는 것 같은 소리가 들렸습니다.
我从人工内耳中听见了像小鸡吱吱叫的一样的声音。

タグ:黒田生子
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