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学校の挑戦-学びの共同体を創る [本(教育]

『学校の挑戦』
佐藤学(教育方法学)
小学館(2006)


競争ではなく共同こそが真の教育だ。名著。

北川民次
絶望したという言葉は絶望したことがない人が語る言葉である。
簡単に絶望するヤツは底が浅いに過ぎない。

競争と習熟度別指導はなぜだめか?
習熟度別指導では子どもも教師も満足しながら
学力を低下させ学力格差を拡大していく。
教師一人当たり7-8人なら教師の力で低学力の克服も可能という。
競争で成績を上げるには生徒が多すぎるのだ。

競争より優れた教育が共同的な学びである。
コの字に配列された机、中心には声のテンションを抑えた教師。
男女混合四人のグループ。リーダーは不要。
生徒同士が学び合いながら学習を進めていく。
教師は教えてあげてではなく隣の人に聞いてと指示する。
競争では、40人クラスに先生が一人しかいないが、
共同的な学びでは、10人以上の先生がいることになるのだ。

この学び合いは生徒だけでなく教師にも有効だ。
教師たちが学び育ち合う同僚性を校内に築く。
教師の授業研究を相互に進め、さらに授業を高めていくのだ。

日本にはびこる競争原理主義は、
人間心理を無視した愚かな思想である。
一刻も早く社会から一掃されることが望まれる。

タグ:佐藤学
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