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この中国語はなぜ誤りか [本(中国語学習]

『この中国語はなぜ誤りか』
岡部謙治(中国語講師)
光生館(1990)


虚詞の類語比較辞典としても使える名著。

この本の間違い例文を読んで、間違いを正せなければ
本文を読んで良く理解するのがよい。
とても良い本である

特に虚詞類の使い方が本当によくわかる。

過去の疑問文が述語/客語/主語/定語/補語は了を使う。
ただし状語が疑問になっている場合は了でなく的。
無理に使うと反語になる。

是~的は既成のことを不動のものとして断定的説明。
過去でも変化を示す了と併用できない。

恒常的行為は過去でもテンスもアスペクトも不要。
能願動詞と了は併用できない。
有+名詞+動詞の動詞には了がつかない。

過去でも経常的習慣的なら否定は不、
非動作性の動詞は不で否定、完了の否定は没、
不と过は同時に使用しない、
瞬間動詞に刚がつくと了はつかない、

要の否定は不想だが、得の否定は不用、
可以の否定は不成と不行。

語気助詞の呢には進行の意味がある。

过は過去が現在には残っていない状態。
有一天など不確定な時間にはつかない。

離合動詞には介詞が必要。
見面などは跟を使う。
照顾や关心は对。

把構文の動詞は動作動詞のみ。

中国語の二重目的語動詞。
告诉、教、问、谢谢、感谢。
意外に少ない。

文頭の場所では在は省略する。
名詞に方位詞をつけて場所化した場合は在が必要。
抽象的な名詞に方位詞をつけている場合も在が必要。

語順。
否定詞、能願動詞は介詞の前に。
副詞や不は把の前に。
副詞は主語の後ろ。
被と把を使う場合は被が先になる。

行為の時間範囲は述語の前に置くが、
経過や反復は後ろに置く。動詞+回数+客語となる。

人、機関、国家は動詞の直後に置き頻度や期間はその後ろ
動詞+客語+時間の語順になる。

『中国語-類義語のニュアンス/相原茂,他/東方書店/1995』
著者:中国語学、中国語教育
評価:ほとんどがコロケーションの問題

量詞の道は動かしにくい長いもの。
投は、的に向かって投げるの意味。
傻は知力が劣る、笨は機能が劣る。
量詞の条は曲がるが、根は曲がらない。
吐tu3は口から出すが、吐tu4は胃や肺から出る。
など微妙な違いが面白い。

・今日の例文の一言
你经常多说一句。
あなたはいつも一言多い。
당신은 언제나 말은 한 마디 더 한다.
You always says one word too many.

タグ:岡部謙治
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