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中国語における「空間動詞」の文法化研究-日本語と英語との関連で [本(中国語学習]

『中国語における「空間動詞」の文法化研究/盧濤/白帝社/2000』
著者:中日言語比較論
評価:中国語の文法研究

文法研究とは文法化研究であるという。
自立語が機能語へと変化する過程を知るのが文法研究というわけ。

フンボルトの文法化四段階
discourse>syntax>morphology>morphophonemics>zero。

Hpperの5つの原則
Layering重層
Divergence分岐
Specialization特殊化
Persistence持続
Decategorialization範疇分化
どちらも文法化の変遷を示したもの。

中国語の特徴。
音韻論からは声調言語。
形態論からは孤立言語。
統語論からはVOとOVの混在型言語。
語用論からは主題卓越言語。
認知文法からは類像性の強い言語。

中国語では時間の流れのとおりに表現される。
他三点睡觉。(彼は3時に寝た)
他睡了三个小时。(彼は3時間寝た)
他在桌子上跳。(彼は机の上で跳ねる)
他跳在桌子上。(彼は机の上に飛び上がった)
他给李四送一本书。(彼は李四に本を一冊やる)
他送给李四一本书。(彼は李四に本を一冊やった)
語彙の順番の違いがそのまま出来事の順番の違いになるわけ。

Heineの文法化の順位。
person>object>activity>space>time>quality
具体的な人から抽象化されていくという考え。

・今日の一言
中国語は時間の流れの順に表現される。
Chinese is expressed in order of the passage of time.
중국어는 시간 흐름의 순서대로 표현된다.
汉语按照时间的顺序来表现。

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