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聾教育の脱構築 [本(手話/聴覚障害]

『聾教育の脱構築』
金沢貴之(聾教育)
明石書店(2001)


聾教育を多角的に評論したもの。

聾者の90%ルール。
・親は聴者が9割
・聾者同士の結婚が9割
・聾者の子どもの9割は聴者
聾者という異民族は、聴者の中に突然出現するのだ。

聴者の専門家が持つ前提。
手話よりも日本語獲得が優先する。
これは危ない考え方。
聾者にとって手話は内語であり思考力だが、
日本語は単にコミュニケーション能力を示すものだから。

当時の状況。
聾学校の教師で聾学校教員の免許を持つものは1/4、
新任や転任では1/10。
本物のプロは少ないようだ。

聾学校における口話教育は役に立つか。
実際に口話が上手くなる人は10%に満たないという。
川本口話賞を手にした木村晴美氏は、
口話が最もできる聾者であるが、
それでも知っている人には通じるが、
知らない人には何を言っているのか伝わらなかったという。
またその練習は、
かきくけこを箸で舌を抑えつけて練習するなど、
動物の訓練のようだったらしい。

・今日の一言
ろう者の9割は聴者の親から生まれる。
百分之九十的聋哑人的父母是能听的人。
90 percent of deaf are born of hearing parents.
농아자의 9할은 청자(聽者)의 부모에게서 태어난다.

タグ:金沢貴之
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