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受けてみたフィンランドの教育 [本(教育]

『受けてみたフィンランドの教育』
実川真由(ヘルシンキの高校に留学)
文藝春秋(2007)


留学体験記でフィンランド教育を知る。良書。

フィンランドは、受験はなく塾もない。
ただし大学入学試験はある。
学校はただ単に学ぶ所で校則はない。
高校は日本の大学のシステムに似ているようだ。
また休み時間は教室を閉鎖して鍵をかけてしまう。
だから学校で友達を作るのは大変らしい。

フィンランドでは職業選択につながる選択が大学入学までない。
対してドイツは中学入学で選択があり教育格差につながるという。

フィンランドでは勉強することを読むという。
これは中国語も少し似ているな。
読書は勉強のことも意味するし。

テストのほとんどはエッセイで、
穴埋め問題は存在せず、すべて記述式。
面白いのはテストに制限時間がないこと。
完全に書けるまで書いていいらしい。

時間感覚の違い。
留年する学生が多いこと。小学生の留年もある。
一つは教育が無料であるため。
また社会でも年齢制限はほとんどないらしい。

教育の考え方。
教育の目的は自分の納得できる仕事につけるようにすること。
また教師は教えることに徹する。
先生以外のことはしない。
日本のように親代わりであるようなことは求められないのだ。

フィンランド人は、全員が英語ができる。
一つは学生時代に簡単な単語を使って言いたいことを述べる癖を
完成させていることがあるようだ。
またテレビや映画などは
ほとんど英語で見るしかないという理由もある。
小国なのでフィンランド語で市場が成立しないのだ。

著者の母親の疑問。
なぜ日本で英語を早期に教えないのかという。
まあ、これはその分、国語の時間が減るからでしょうね。
予算が無限で時間も無限なら、誰も反対しないでしょう。

日本語の漫画はやはり国際的。
mangaは日本の漫画のことで、
comicは日本漫画以外を指すらしい。

フィンランド人はシャイでおとなしい。
先生の質問にも手をほとんど挙げないという。
このあたりは日本人とも似ているね。

意外なフィンランド系の芸能人。
リップスライムのメンバー、イルマリは、
フィンランド人とのハーフとのこと。
今度、PVをよく見て探してみよう。

フィンランドの悪いところ。
休み時間に煙草を吸う生徒がたくさんいる。
高校生の喫煙と飲酒は相当に多いらしい。
このあたりは明らかによくないね。

フィンランド人は暗算がほとんどできない。
それで数学の成績もいいんだから不思議だね。

フィンランドは離婚率が世界一。
徹底して個人主義の国という感じだ。

・今日の一言
簡単な単語を使って言いたいことを述べる癖をつける。
Form the habit to say what you wants to say in plain words.
간단한 단어를 사용해서 말하고 싶은 것을 말하는 버릇을 붙인다.
养成用简单的词汇说自己想法的习惯。

タグ:実川真由
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