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世界がキューバ医療を手本にするわけ [本(医療問題]

『世界がキューバ医療を手本にするわけ』
吉田太郎(人類学、農業)
築地書館(2007)


キューバはバイオテクノロジーの国だ。

冒頭に医療水準の比較の図がある。
これを見ると、医療制度の成功している国は、
日本、シンガポール、キューバである。

キューバのファミリードクターの受け持ち患者は300人。
イギリスでは1800人。

キューバの医師数と患者数は165:1。
アメリカの黒人医師数と黒人患者数は2000:1。

ソ連崩壊によるキューバの経済危機スペシャル・ピリオド。
GDPがマイナス35-40%にもなった。
その後、キューバはバイオテクノロジーで復活する。

抗コレステロール剤、PPGの生産の話。
あるいはインターフェロン生産は、
かつてフィンランドについで2位。
1000人当たり科学者数は1.8人で、
バイテク分野で500の特許を持つ。
ヘルス・ツーリズムにも力をいれ、
あのマラドーナもやってきた。

テロリストはアメリカだ。
キューバが主張するアメリカからのバイオテロは6回。
このあたりどこまで真実かよくわからないが、
アメリカの馬鹿さ加減を考えると有り得るように思う。

キューバでは代替医療も発達している。
東洋医学は広く知られ、
マクロビオティックに、ホメオパシーまで。
ちょっと怪しい感じがする。

キューバの格言。
夢は地に足が着いてこそ実現できる。

2005年10月のパキスタン大地震。
治療の73%はキューバ医師団があった。
その成功は医師団の44%は女医だったこと。

また、緊急国際救助隊を2005年9月19日設立する。
ヘンリー・リーブ国際救助隊として世界で活躍する

2001年、ニューヨーク・ハーレムのリバーサイド教会で、
演説したカストロ。
カストロって結構訪米しているのかな?

アメリカの石油輸入の15%はベネズエラ。
なるほどそれでアメリカはバイオ燃料に切り替えるわけだ。

中東になぜ油田が多いのか。
赤道直下のテチス海という内海があった。
これがなくなる過程で油田ができたのだ。

ソーシャル・キャピタルが豊かであると健康水準も高い。
キューバは社会関係資本が豊かなのだ。

キューバは医療と教育に重点を置いている。
GDPの22.6%が医療と教育である。
またキューバの学校は15人学級である。
日本もこのぐらい少なければいいのにね。

・今日の一言
夢は地に足が着いてこそ実現できる。
Down-to-earth people can make their dreams come true.
현실과 동떨어져 있지않은 사람이 꿈을 실현한다.
脚踏实地的人才能实现自己的梦想。

タグ:吉田太郎
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